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  • 豊田直巳写真展 「ウラン兵器の人的被害」

    ・豊田直己ホームページ>

     

    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって

    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。

    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。

    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。

    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。

    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。

    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。

    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。

    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。

    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。

     

    豊田直巳

     

    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。

    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』


    「オープニング式典」:5月14日18:00-

    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース

    スピーカー

    ・ 豊田直巳(写真家、日本)
    ・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    2007年5月14日― EU議会写真展での挨拶

    EU議会写真展「ウラン兵器の人的被害」開催に寄せて

    豊田直巳(フォト・ジャーナリスト)

    まず最初に、今回の写真展と、このように皆さん前で話しをする機会を準備してくださった、友人の皆さん、そしてEU議会の関係者の皆さんにお礼を申し上げます。

    EU議会のThe GreensとEuropean Free Allianceの皆さん、特に、エルス・デ・グローエンさん、キャロリン・ルーカスさん、アンゲリカ・ベールさん、ICBUW運営委員会の皆さん、とりわけ、リア・ヴェルヤオさん、ダグ・ウィアさん、そして,日本において全面的に支援してくださった嘉指信雄教授。ありがとうございました。

    さて、私は1990年の「湾岸戦争」が始まる直前に、一週間でしたがイラクを訪問していました。そのとき、バグダッドで人々とお茶を飲んだり、食事を共にしながら、この平和に暮らす人々に爆弾が落とされるような戦争は起こされることはないだろうと思いました。しかし、それから一ヶ月後、彼らの暮らすイラクに、無数の爆弾が落とされたことを、私は日本のニュース番組で連日見ることになりました。

    しかし、その無数の爆弾の中にウラン兵器が含まれていたことを知るのは、もう少し後になってからです。その情報は「湾岸戦争症候群」と言う初めて聞く言葉と一緒に、そしてまた、その言葉自体も珍しい劣化ウラン弾として、日本にも伝えられました。

    ちょうど私が、フォトジャーナリストの仕事を本格化し始めた頃です。私も一人の日本人なのでしょう。ウラン兵器という言葉、そして放射能という言葉に、本能的ともいえる危険なものを感じました。ヒロシマ、ナガサキを学校の教科書でも学んだ日本の私たちの世代は、おそらく極めて自然に、それが「非人道的」であることを嗅ぎ取るのでしょう。たとえ日本政府が、アメリカの核政策に追随して、「核の平和利用」という幻想的なプロパガンダを広く流布し続けてきたとしても、です。

    さて、私は、「湾岸戦争」に参加した帰還アメリカ兵たちに、不可思議な病気が流行っているのなら、同様にイラクでも大変なことが起こっているはずだと思っていました。すると、イラクを訪れた友人たちから、やはり大変なことが起こっていると知らされました。

    それで、1999年、私はイラクを再び、訪問しました。イラクは、国連の経済制裁の下にありました。ユニセフが、医療から見放されたイラクの子ども達が150万人も亡くなり、危機的状況であると警告を発していた頃です。確かにバグダッドのガン、白血病病棟で、私が出会った子どもたちは、老朽化した病室のベッドに、希望を失ったような表情で横たわっていました。付き添う母親たちも、子どもを慰める言葉を失っていました。そんな中でも、医者も看護婦も、まともな医薬品のない中で、懸命の治療を試みていたことも忘れません。 しかし、日本なら8割以上の治療が可能と言われる子どもたちが、ここでは8割以上が死んでいくと医者のいう現実に、私は悔しい思いを募らせ、子どもたちの写真を撮らせてもらいました。その多くは、今はこの世にいません。ところで、私は、この子どもたちの写真を日本で発表しましたが、99年の時点では、ほとんどのメディアは、無関心でした。従って、大半の日本人も。それがヒロシマ、ナガサキの経験を持つ日本の現実でした。

    次に私がイラクを訪れたのは、2002年の春です。それは、その前の年の2001年に9,11を経験したアメリカのブッシュ大統領が、2002年1月の年頭教書で、イラクを「悪の枢軸」と呼んだからです。「悪の枢軸」と呼ばれる国に暮らす人々の現実を、再度撮影するために。彼らは私たちと変わらぬ暮らしをしていることを伝えるために。

    その年は3回イラクに行きました。そして、10年以上前の「湾岸戦争」でアメリカ軍によって使用されたウラン弾が、現在も強い放射能を放っていることも確認しました。ウラン兵器は半永久的に、環境を汚染し続けるのです。ちなみにウラン238の半減期は45億年です。 そして、このウラン兵器にさらされた人々、とりわけ子どもたちに、ガンや白血病が多発している現実は、99年と同様でした。また、医薬品も極度に不足し、たくさんの子どもたちが死んでいった、いや殺されていったことも紛れもない事実と私は信じています。そのことを示すために、私は、ここに「子どもたちの墓地」の写真も掲げました。

    しかし、2003 年、またしてもイラク戦争で、アメリカ軍はウラン兵器を使用しました。まだはっきりと覚えていますが、2003年4月8日の朝、アメリカ軍の攻撃機A-10は、私の目の前で、無数の劣化ウラン弾をバグダッド中心部に撒き散らしました。この年も何度もイラクに行きましたが、行く先々のどこにおいても、ウラン兵器の痕跡を見つけました。つまり、バグダッドで、バスラで、マハムディーヤで、カルバラで、アブグレイブで、サマワで、ナシリアで、破壊された旧イラク軍の戦車や大砲からは、強い放射能が検出されたのです。それらは、長い間、街中にも放置されたままでした。

    そして、その影響は、イラクに留まらず、イラクに兵士を送ったアメリカにも及んでいたのです。イラクから帰還した兵士たちの体内からもウランが検出されたのです。私がニューヨークで出会った彼らは、現在でも倦怠感、慢性の頭痛などに苦しんでいます。そして、その一人の娘は、イラクの医師たちたちから見せてもらった異常出産の写真と共通するように、右手の指がありませんでした。ここに写真を掲げたビクトリアちゃんです。

    さて、ウラン兵器を使用するアメリカ政府も、そのアメリカ政府を支援する日本政府もウラン兵器の危険性を認めていません。しかし、日本では兵器でなくともウランを撒き散らすことは違法なのです。日本政府は自国内では危険とされるウランを、イラクやバルカン、あるいはアフガニスタンで使用する際には「危険はない」という矛盾を犯しているのです。

    私としては、3月に「ウラン兵器禁止」を決議した、ここベルギーのように、一国も早く日本が、普通の国になることを願います。同時に、EU議会が、そしてEU参加する国々が、ウラン兵器の廃絶をすることを願っています。 おそらく、それがここに掲げた写真に写った人々の願いでもあると信じています。犠牲者への支援と、そして、新たな犠牲者を作らないために。

    拙いスピーチを聞いてくださり、ありがとう。平和のために。

     

    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]

    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション

    01. アメリカ軍とイギリス軍による空爆が続いた毎日、市民の中に多くの犠牲者がでた[2003年3月 バグダット]

    02. 2ヶ月前まで家族に囲まれて暮らしていた5歳のオマールは、突然に白血病に襲われた[2002年12月 バグダッド]

    03. 劣化ウランの放射能や毒素に汚染されていた「戦車の墓場」を調査する日本人

    04. まだ病院に通いだしたばかりの白血病の少女。このまま快方に向かって欲しいのだが[2003年6月 バグダット]

    05. 6歳のダアーちゃんは昨年、白血病が発症し、撮影の二日後にベットで亡くなった[2002年4月 バグダット]

    06. ナダーさんは3ヶ月前に赤ちゃんを産み、そして2ヶ月後に亡くなった(享年25)

    07. イラク戦争が始まってからも「湾岸戦争」の犠牲となった子どもたちが死んでいった[2003年7月 バスラ]

    08. 白血病やガンが多発してもアメリカ政府は公式には劣化ウランとの因果関係を認めない[2002年12月 バグダット]

    09. 南部のバスラ市には「子どもの墓地」ができるほどに沢山の子どもたちが亡くなった[2002年12月 バスラ]

    10. 白血病を患う息子を抱えて、はるばるバグダットの病院までやってきたクルド人の父子

    11. 電話局を狙った巨大な爆弾は、隣の民家をも破壊してしまった

    12. 市場で60名近い人々が空爆の犠牲になった翌日に出あった子ども

    13. 「サダム像引き倒し」が、アメリカ海兵隊が持ち込んだ特殊な装甲車で演出された

    14. 体調の悪さにからときどき、むずがる娘をあやすだけで、どうすることもできない母親[2002年12月 バグダット]

    15. 劣化ウランで破壊され放射能に汚染されたイラク軍の戦車が住宅街にあった

    16. バクダット市内中心部に劣化ウランを使った30ミリ機関銃弾が沢山打ち込まれた[2003年4月 バグダット]

    17. ビクトリアちゃん。イラクから帰還したジェラルド・マシュー氏の妻から生まれた娘は、生まれつき右手の指が欠損していた(2005年4月 ニューヨーク USA)

    18. ムサンナ州(サマワが州都)の母子病院でイラク戦争開始後に生まれた異常出産の赤ちゃんの写真を見せる医師。「こんな例はこれまでここではなかった。初め て見た」と言う。写真には「人魚のような赤ちゃん(足が一本しかない)」と英語でメモ書きされていた。(2004年3月 サマワ イラク)

    19. 国連のNPT再検討会議の際に、NGOの集会で劣化ウラン兵器の廃絶を訴える、イラクからの帰還兵のハーバード・リード氏、ジェラルド・マシュー氏、メリッサ・ステリー氏。全員が劣化ウランに被曝し、病に罹っている。(2005年5月 ニューヨーク USA)

    20. 空爆は終わった。しかし白血病病棟の子どもたちの果てしない闘いはこれからも続く

    21. 米軍によるイラクでの劣化ウラン弾の使用も、また劣化ウランの危険性も認めなかった日本政府によって2004年2月にイラクに派兵された自衛隊隊員たち。(2004年3月 サマワ イラク)

    22-1/2. 「劣化ウランの危険性は認められない」といいながら、イラク派兵の全自衛隊員の胸にガイガーカウンターを装着された日本政府。しかし、このガイガーカウン ターでは、微粒子となって飛び散ってしまった劣化ウランの粉末のガンマ線は測定できない。日本政府に二重に自衛隊員たちを欺いた。(2004年3月 サマワ イラク)

     

  • 「ウラン兵器の人的被害」ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    皆様

    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。


    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』

    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース

    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]

    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜

    スピーカー

    ・    豊田直巳(写真家、日本)

    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)

    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)

    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)

     

    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』

    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)

    スピーカー

    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)

    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」

    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)

    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」

    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)

    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」

    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)

    「劣化ウランと私」

    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)

    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」

    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)

    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」

    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)

    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」

    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]

     

    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。

    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。

    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。

    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。

    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。

     

    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター

    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム

    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長


    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons

    www.icbuw.org/


    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先

    郵便振替番号:01310−0−83069

    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    www.nodu-hiroshima.org/

     

  • 『イアブック 核軍縮・平和2006』

    (地球上の核弾頭全データ、「劣化ウラン兵器禁止ー国際運動の拡大」など)

    皆様

    今年の『イアブック 核軍縮・平和 市民と自治体のために』は、 特集資料「米軍再編のロードマップ」、「イラク派遣部隊の地図(日本のどの部隊が派遣されているか)」、 「世界の非核地帯(中央アジアが締結したばかりということもある)」、「地球上の核弾頭全データ」、「劣化ウラン兵器禁止ー国際 運動の拡大」などの記事が収録されており、きわめて時宜にかなったものになっています。ぜひ手元において御活用ください。

    詳しくは、ピースデポのホームページをご参照ください。 www.peacedepot.org

    草々   嘉指信雄    NO DU ヒロシマ・ プロジェクト」代表

  • 「ウランは毒物である」 ICBUW広島大会からの再出発(『理戦』87号)

    皆様

    「ウランは毒物である/NO DUは焦眉の課題 ICBUW広島大会からの再出発」のタイトルで、『理戦』87号 (2007年春号、1月20日発売)に拙稿を掲載していただきました。

    ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)広島大会での成果、世 界各地での動き、「ウランは毒物であるー問題の核心」、イラク帰還 兵が米政府に劣化ウラン被害の賠償請求、「内部被曝ーー原爆と劣化 ウランを結ぶもの」といった小見出しのもと、劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンをめぐる動きについて短くまとめてみました。ご参照 していただけたら幸いです。

    なお、『理戦』87号の特集は、「改憲論議へのオブジェクショ ン」。 ダグラス・ラミス、國弘正雄、荒岱介による鼎談「沖縄からヤマトを見、安保と平和憲法を問い直す」などが収録されています。 詳しくは、実践社ホームページをご覧ください。www.jissensha.co.jp/

  • 豊田直巳写真展 「ウラン兵器の人的被害」

    [画像無断使用不許可]
    豊田直己ホームページ>
    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって
    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。
    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。
    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。
    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。
    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。
    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。
    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。
    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。
    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。
    豊田直巳
    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)
    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NODU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http://www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション>
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日18:00-
    スピーカー
    ・ 豊田直巳(写真家、日本)
    ・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    [画像無断使用不許可] ・スライドショー: ウラン兵器の人的被害>・ダウンロード: 写真展ポスター(PDF)・豊田直己ホームページ>

    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって

    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。
    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。
    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。
    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。
    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。
    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。
    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。
    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。
    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。
    豊田直巳

    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。 豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NODU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http://www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)

    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。] 「オープニング式典」:5月14日18:00-

    スピーカー
    ・ 豊田直巳(写真家、日本)・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション
    01. アメリカ軍とイギリス軍による空爆が続いた毎日、市民の中に多くの犠牲者がでた[2003年3月 バグダット]
    02. 2ヶ月前まで家族に囲まれて暮らしていた5歳のオマールは、突然に白血病に襲われた[2002年12月 バグダッド]
    03. 劣化ウランの放射能や毒素に汚染されていた「戦車の墓場」を調査する日本人
    04. まだ病院に通いだしたばかりの白血病の少女。このまま快方に向かって欲しいのだが[2003年6月 バグダット]
    05. 6歳のダアーちゃんは昨年、白血病が発症し、撮影の二日後にベットで亡くなった[2002年4月 バグダット]
    06. ナダーさんは3ヶ月前に赤ちゃんを産み、そして2ヶ月後に亡くなった(享年25)
    07. イラク戦争が始まってからも「湾岸戦争」の犠牲となった子どもたちが死んでいった[2003年7月 バスラ]
    08. 白血病やガンが多発してもアメリカ政府は公式には劣化ウランとの因果関係を認めない[2002年12月 バグダット]
    09. 南部のバスラ市には「子どもの墓地」ができるほどに沢山の子どもたちが亡くなった[2002年12月 バスラ]
    10. 白血病を患う息子を抱えて、はるばるバグダットの病院までやってきたクルド人の父子
    11. 電話局を狙った巨大な爆弾は、隣の民家をも破壊してしまった
    12. 市場で60名近い人々が空爆の犠牲になった翌日に出あった子ども
    13. 「サダム像引き倒し」が、アメリカ海兵隊が持ち込んだ特殊な装甲車で演出された
    14. 体調の悪さにからときどき、むずがる娘をあやすだけで、どうすることもできない母親[2002年12月 バグダット]
    15. 劣化ウランで破壊され放射能に汚染されたイラク軍の戦車が住宅街にあった
    16. バクダット市内中心部に劣化ウランを使った30ミリ機関銃弾が沢山打ち込まれた[2003年4月 バグダット]
    17. ビクトリアちゃん。イラクから帰還したジェラルド・マシュー氏の妻から生まれた娘は、生まれつき右手の指が欠損していた(2005年4月 ニューヨーク USA)
    18. ムサンナ州(サマワが州都)の母子病院でイラク戦争開始後に生まれた異常出産の赤ちゃんの写真を見せる医師。「こんな例はこれまでここではなかった。初め て見た」と言う。写真には「人魚のような赤ちゃん(足が一本しかない)」と英語でメモ書きされていた。(2004年3月 サマワ イラク)
    19. 国連のNPT再検討会議の際に、NGOの集会で劣化ウラン兵器の廃絶を訴える、イラクからの帰還兵のハーバード・リード氏、ジェラルド・マシュー氏、メリッサ・ステリー氏。全員が劣化ウランに被曝し、病に罹っている。(2005年5月 ニューヨーク USA)
    20. 空爆は終わった。しかし白血病病棟の子どもたちの果てしない闘いはこれからも続く
    21. 米軍によるイラクでの劣化ウラン弾の使用も、また劣化ウランの危険性も認めなかった日本政府によって2004年2月にイラクに派兵された自衛隊隊員たち。(2004年3月 サマワ イラク)
    22-1/2. 「劣化ウランの危険性は認められない」といいながら、イラク派兵の全自衛隊員の胸にガイガーカウンターを装着された日本政府。しかし、このガイガーカウン ターでは、微粒子となって飛び散ってしまった劣化ウランの粉末のガンマ線は測定できない。日本政府に二重に自衛隊員たちを欺いた。(2004年3月 サマワ イラク)

  • 「ウラン兵器の人的被害」ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    皆様
    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/  なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜
    スピーカー
    ・    豊田直巳(写真家、日本)
    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)
    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』
    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)
    スピーカー
    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)
    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」
    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)
    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)
    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」
    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)
    「劣化ウランと私」
    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)
    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」
    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)
    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」
    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)
    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」
    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]
    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。
    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。
    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。
    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。
    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。
    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター
    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム
    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長
    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先
    郵便振替番号:01310−0−83069
    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    皆様5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/  なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)[展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜
    スピーカー
    ・    豊田直巳(写真家、日本)
    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)

    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』
    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)
    スピーカー
    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)
    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」
    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)
    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)
    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」
    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)
    「劣化ウランと私」
    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)
    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」
    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)
    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」
    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)
    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」
    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]

    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。
    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。
    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。
    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。
    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。

    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター
    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム
    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長

    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    www.icbuw.org/

    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先
    郵便振替番号:01310−0−83069
    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org
    www.nodu-hiroshima.org/

  • 日本政府への「申し入れ」賛同お願い/ 5月初め、対政府交渉へ

     

    皆様

    「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」への積極的取り組みを日本政府に求めるため、5月上旬、対政府交渉を行います。昨年11月に提案させて頂 き、賛同をお願いしております「日本政府への申し入れ書」および「国際署名」を提出するとともに、関係各省との交渉や国会議員への働きかけを予定していま す。(まだ確定はしておりませんが5月8日で日程調整中です。)


    すでにお知らせしていますように、先月、ベルギー議会では、「ウラン兵器禁止法」が可決されました。地雷やクラスター爆弾に続いて、同じく「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器の禁止の流れを作り出してゆくため、大切な時期を迎えています。

    そのような中で、日本におけるICBUWの活動としても、「日本は、ウラン兵器の全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべき」ということを、改めて真正面から日本政府に突きつけたいと思います。嘉手納基地をはじめ在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題などは、昨年のICBUW広島国際大会でも提起された重要な課題です。新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務のはずです。

    昨年のICBUW広島国際大会にご協力・ご参加下さった多くの皆さん、全国各地で反核・平和、環境保護、人権擁護など様々な活動に取り組む皆さんの力を今一度、ひとつに結集して、日本政府に申し入れ、交渉に臨みたいたいと思います。5月連休明けの交渉まで、あと1ヶ月足らずですが、できるだけ多くの皆さんの賛同とご協力を頂きたく、再度お願いする次第です。「申し入れ(案)」への賛同(団体・個人)を、何卒よろしくお願い致します。また「申し入れ(案)」 の内容や項目についての具体的なご意見なども、引き続き寄せて頂ければ幸いです。

    (5月6日賛同受付終了いたしました。皆様のご賛同・応援に感謝申し上げます。)

    嘉指信雄(ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター)/E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)/E-mail: haruko-m@f3.dion.ne.jp

    振津かつみ(ICBUW評議員) /E-mail: du-ban-hibaku@theia.ocn.ne.jp

     

    ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する日本政府への申し入れ(案)

    内閣総理大臣 安倍 晋三 様

    外務大臣   麻生 太郎 様

    経済産業大臣 甘利  明 様

    防衛大臣   久間 章生 様

    ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)

    昨年8月、「ヒロシマから世界へ―届けよう“劣化ウランヒバクシャ”の声を!」とのICBUWの呼びかけに応え、被爆地ヒロシマに、世界各地からウラン兵器の被害者、専門家、活動家、ジャーナリストなどが集い、「ウラン兵器禁止を求める国際大会」が開かれました。

    私たちは、ヒロシマ大会で確認されたアピールに基づき、日本政府に申し入れます。

    ウラン兵器は、ジュネーヴ条約などの国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」です。国連人権小委員会ではウラン兵器を、核兵器、化学兵器、クラスター爆弾、生物兵器など並んで「大量あるいは無差別な破壊をもたらす兵器」として批難する決議がなされ(1996、1997、2002年)、アナン国連事務総長(当時)も「戦争と武力紛争による環境収奪を防止する国際デー」に際し、ウラン兵器の環境へ及ぼす危険性を指摘し批難しています(2002年)。また、欧州議会でもウラン兵器使用の「モラトリアム決議」が再三再四採択されています。(2001、2003、2005、2006年)

    ウラン兵器は、核燃料・核兵器の製造過程で生じる放射性廃棄物「劣化」ウランを材料とした兵器です。しかし、「劣化」ウランは、日本では「原子炉等規制法」で核燃料物質として規制されている放射性物質です。そのような「劣化ウラン」兵器がイラクなどで繰り返し投入され、放射性物質が大量に環境にばらまかれたのです。

    「劣化」ウラン弾は、戦車などの強固な標的にあたると3000℃以上もの高温を発して燃え上がり、生じた酸化ウランの微粒子は遠くまで飛散し、環境を広範囲に汚染します。兵士のみならず多くの一般市民が長期に被曝します。またウラン兵器は、その試射・使用のみならず、製造・運搬・貯蔵など、全ての過程で汚染と被曝を引き起します。

    ウランは放射能毒性や化学毒性を合わせ持つ有害物質です。ウラン兵器使用の際に生じる酸化ウランの微粒子が吸入などによって体内に取り込まれ、人々の健康に有害な影響を及ぼすことを示す科学的知見が、すでに数多く報告されています。世界の多くの科学者がその危険性を指摘しています。

    ウランによる長期にわたる環境の汚染から、現在と将来の生態系や人々の健康を守らなくてはなりません。「重大あるいは取り返しのつかない損害のおそれのあるところでは、十分な科学的確実性がない」場合でも対策を遅らせてはならないという「予防原則」からも、ウラン兵器を即刻禁止すべきです。

    米・英軍によるウラン弾の攻撃を受けたイラクの被災地域の医師たちは、住民の癌・白血病などの憂慮すべき増加を報告し、「ウラン兵器をはじめとする戦争による深刻な環境破壊がその要因である」と訴えています。医療機器や医薬品の不足と闘っているイラクの医師たちは、本格的な医療支援と、汚染・被害調査への協力を国際社会に求めています。

    また、欧米ではウラン兵器が使用された地域からの帰還兵の多くが健康障害を訴えています。米国コネチカット州などでは、帰還兵の汚染検査・健康登録を行う州条例が制定されました。またニューヨーク連邦裁判所は、劣化ウラン被曝したイラク帰還兵が国に対し損害賠償請求の訴訟を起こすことを認める裁決を下しました(2006年9月26日)。

    嘉手米軍納基地には2001年の時点で40万発ものウラン弾が貯蔵されていたことが米軍の資料でも明らかになっています。日本国内での、このようなウラン兵器の貯蔵・運搬・試射などを決して容認することはできません。

    日本政府は、ウラン兵器の使用・試射・運搬・貯蔵などの全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべきです。とりわけ、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務だと考えます。

    このような状況をふまえ、私たちは日本政府に以下の事項を要請します。

    1. ウラン兵器が国際人道・人権法に反する「無差別殺傷兵器」であることを踏まえ、ウラン兵器全面禁止を求める「国連決議」の採択、さらに「禁止条約」の締結に向け、具体的外交努力を行うこと。

    2. 嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵の現状を明らかにするよう米国政府に求めること。

    もし現在も嘉手納基地にウラン兵器が貯蔵されているならば、すみやかな撤去を米国政府に求めること。

    嘉手納以外の在日米軍基地、寄港米艦船等についても同様に、ウラン兵器の貯蔵や搭載の有無、現状を明らかにさせること。

    3. 日本の原発・核燃料推進の中ですでに生じている「劣化」ウランは、厳重に管理し、日本がウラン兵器を製造・装備するようなことは決して行わないこと。

    日本の電力会社が米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した「劣化」ウランが、米国でウラン兵器製造に軍事転用されないよう求め、その管理の実態を明らかにさせること。

    4. イラクの戦争被害地域への本格的な医療支援を行うこと。

    5. イラクから帰還した自衛隊員全員に対して、適切なウラン被曝検査と健康調査をすみやかに行い、公表すること。

    6. 日本政府として、ウラン兵器の健康・環境影響に関する独自の科学的調査・評価を行い、公表すること。

  • 日本政府への「申し入れ」賛同お願い/ 5月初め、対政府交渉へ

    皆様
    「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」への積極的取り組みを日本政府に求めるため、5月上旬、対政府交渉を行います。昨年11月に提案させて頂 き、賛同をお願いしております「日本政府への申し入れ書」および「国際署名」を提出するとともに、関係各省との交渉や国会議員への働きかけを予定していま す。(まだ確定はしておりませんが5月8日で日程調整中です。)
    すでにお知らせしていますように、先月、ベルギー議会では、「ウラン兵器禁止法」が可決されました。地雷やクラスター爆弾に続いて、同じく「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器の禁止の流れを作り出してゆくため、大切な時期を迎えています。
    そのような中で、日本におけるICBUWの活動としても、「日本は、ウラン兵器の全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべき」ということを、改めて真正面から日本政府に突きつけたいと思います。嘉手納基地をはじめ在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題などは、昨年のICBUW広島国際大会でも提起された重要な課題です。新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務のはずです。
    昨年のICBUW広島国際大会にご協力・ご参加下さった多くの皆さん、全国各地で反核・平和、環境保護、人権擁護など様々な活動に取り組む皆さんの力を今一度、ひとつに結集して、日本政府に申し入れ、交渉に臨みたいたいと思います。5月連休明けの交渉まで、あと1ヶ月足らずですが、できるだけ多くの皆さんの賛同とご協力を頂きたく、再度お願いする次第です。「申し入れ(案)」への賛同(団体・個人)を、何卒よろしくお願い致します。また「申し入れ(案)」 の内容や項目についての具体的なご意見なども、引き続き寄せて頂ければ幸いです。
    (5月6日賛同受付終了いたしました。皆様のご賛同・応援に感謝申し上げます。)
    嘉指信雄(ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター)/E-mail: info@nodu-hiroshima.org
    森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)/E-mail: haruko-m@f3.dion.ne.jp
    振津かつみ(ICBUW評議員) /E-mail: du-ban-hibaku@theia.ocn.ne.jp
    ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する日本政府への申し入れ(案)
    内閣総理大臣 安倍 晋三 様
    外務大臣   麻生 太郎 様
    経済産業大臣 甘利  明 様
    防衛大臣   久間 章生 様
    ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)
    昨年8月、「ヒロシマから世界へ―届けよう“劣化ウランヒバクシャ”の声を!」とのICBUWの呼びかけに応え、被爆地ヒロシマに、世界各地からウラン兵器の被害者、専門家、活動家、ジャーナリストなどが集い、「ウラン兵器禁止を求める国際大会」が開かれました。
    私たちは、ヒロシマ大会で確認されたアピールに基づき、日本政府に申し入れます。
    ウラン兵器は、ジュネーヴ条約などの国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」です。国連人権小委員会ではウラン兵器を、核兵器、化学兵器、クラスター爆弾、生物兵器など並んで「大量あるいは無差別な破壊をもたらす兵器」として批難する決議がなされ(1996、1997、2002年)、アナン国連事務総長(当時)も「戦争と武力紛争による環境収奪を防止する国際デー」に際し、ウラン兵器の環境へ及ぼす危険性を指摘し批難しています(2002年)。また、欧州議会でもウラン兵器使用の「モラトリアム決議」が再三再四採択されています。(2001、2003、2005、2006年)
    ウラン兵器は、核燃料・核兵器の製造過程で生じる放射性廃棄物「劣化」ウランを材料とした兵器です。しかし、「劣化」ウランは、日本では「原子炉等規制法」で核燃料物質として規制されている放射性物質です。そのような「劣化ウラン」兵器がイラクなどで繰り返し投入され、放射性物質が大量に環境にばらまかれたのです。
    「劣化」ウラン弾は、戦車などの強固な標的にあたると3000℃以上もの高温を発して燃え上がり、生じた酸化ウランの微粒子は遠くまで飛散し、環境を広範囲に汚染します。兵士のみならず多くの一般市民が長期に被曝します。またウラン兵器は、その試射・使用のみならず、製造・運搬・貯蔵など、全ての過程で汚染と被曝を引き起します。
    ウランは放射能毒性や化学毒性を合わせ持つ有害物質です。ウラン兵器使用の際に生じる酸化ウランの微粒子が吸入などによって体内に取り込まれ、人々の健康に有害な影響を及ぼすことを示す科学的知見が、すでに数多く報告されています。世界の多くの科学者がその危険性を指摘しています。
    ウランによる長期にわたる環境の汚染から、現在と将来の生態系や人々の健康を守らなくてはなりません。「重大あるいは取り返しのつかない損害のおそれのあるところでは、十分な科学的確実性がない」場合でも対策を遅らせてはならないという「予防原則」からも、ウラン兵器を即刻禁止すべきです。
    米・英軍によるウラン弾の攻撃を受けたイラクの被災地域の医師たちは、住民の癌・白血病などの憂慮すべき増加を報告し、「ウラン兵器をはじめとする戦争による深刻な環境破壊がその要因である」と訴えています。医療機器や医薬品の不足と闘っているイラクの医師たちは、本格的な医療支援と、汚染・被害調査への協力を国際社会に求めています。
    また、欧米ではウラン兵器が使用された地域からの帰還兵の多くが健康障害を訴えています。米国コネチカット州などでは、帰還兵の汚染検査・健康登録を行う州条例が制定されました。またニューヨーク連邦裁判所は、劣化ウラン被曝したイラク帰還兵が国に対し損害賠償請求の訴訟を起こすことを認める裁決を下しました(2006年9月26日)。
    嘉手米軍納基地には2001年の時点で40万発ものウラン弾が貯蔵されていたことが米軍の資料でも明らかになっています。日本国内での、このようなウラン兵器の貯蔵・運搬・試射などを決して容認することはできません。
    日本政府は、ウラン兵器の使用・試射・運搬・貯蔵などの全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべきです。とりわけ、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務だと考えます。
    このような状況をふまえ、私たちは日本政府に以下の事項を要請します。
    1. ウラン兵器が国際人道・人権法に反する「無差別殺傷兵器」であることを踏まえ、ウラン兵器全面禁止を求める「国連決議」の採択、さらに「禁止条約」の締結に向け、具体的外交努力を行うこと。
    2. 嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵の現状を明らかにするよう米国政府に求めること。
    もし現在も嘉手納基地にウラン兵器が貯蔵されているならば、すみやかな撤去を米国政府に求めること。
    嘉手納以外の在日米軍基地、寄港米艦船等についても同様に、ウラン兵器の貯蔵や搭載の有無、現状を明らかにさせること。
    3. 日本の原発・核燃料推進の中ですでに生じている「劣化」ウランは、厳重に管理し、日本がウラン兵器を製造・装備するようなことは決して行わないこと。
    日本の電力会社が米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した「劣化」ウランが、米国でウラン兵器製造に軍事転用されないよう求め、その管理の実態を明らかにさせること。
    4. イラクの戦争被害地域への本格的な医療支援を行うこと。
    5. イラクから帰還した自衛隊員全員に対して、適切なウラン被曝検査と健康調査をすみやかに行い、公表すること。
    6. 日本政府として、ウラン兵器の健康・環境影響に関する独自の科学的調査・評価を行い、公表すること。

    皆様
    「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」への積極的取り組みを日本政府に求めるため、5月上旬、対政府交渉を行います。昨年11月に提案させて頂 き、賛同をお願いしております「日本政府への申し入れ書」および「国際署名」を提出するとともに、関係各省との交渉や国会議員への働きかけを予定していま す。(まだ確定はしておりませんが5月8日で日程調整中です。)
    すでにお知らせしていますように、先月、ベルギー議会では、「ウラン兵器禁止法」が可決されました。地雷やクラスター爆弾に続いて、同じく「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器の禁止の流れを作り出してゆくため、大切な時期を迎えています。
    そのような中で、日本におけるICBUWの活動としても、「日本は、ウラン兵器の全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべき」ということを、改めて真正面から日本政府に突きつけたいと思います。嘉手納基地をはじめ在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題などは、昨年のICBUW広島国際大会でも提起された重要な課題です。新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務のはずです。
    昨年のICBUW広島国際大会にご協力・ご参加下さった多くの皆さん、全国各地で反核・平和、環境保護、人権擁護など様々な活動に取り組む皆さんの力を今一度、ひとつに結集して、日本政府に申し入れ、交渉に臨みたいたいと思います。5月連休明けの交渉まで、あと1ヶ月足らずですが、できるだけ多くの皆さんの賛同とご協力を頂きたく、再度お願いする次第です。「申し入れ(案)」への賛同(団体・個人)を、何卒よろしくお願い致します。また「申し入れ(案)」 の内容や項目についての具体的なご意見なども、引き続き寄せて頂ければ幸いです。
    (5月6日賛同受付終了いたしました。皆様のご賛同・応援に感謝申し上げます。)
    嘉指信雄(ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター)/E-mail: info@nodu-hiroshima.org
    森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)/E-mail: haruko-m@f3.dion.ne.jp
    振津かつみ(ICBUW評議員) /E-mail: du-ban-hibaku@theia.ocn.ne.jp

    ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する日本政府への申し入れ(案)
    内閣総理大臣 安倍 晋三 様
    外務大臣   麻生 太郎 様
    経済産業大臣 甘利  明 様
    防衛大臣   久間 章生 様
    ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)
    昨年8月、「ヒロシマから世界へ―届けよう“劣化ウランヒバクシャ”の声を!」とのICBUWの呼びかけに応え、被爆地ヒロシマに、世界各地からウラン兵器の被害者、専門家、活動家、ジャーナリストなどが集い、「ウラン兵器禁止を求める国際大会」が開かれました。
    私たちは、ヒロシマ大会で確認されたアピールに基づき、日本政府に申し入れます。
    ウラン兵器は、ジュネーヴ条約などの国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」です。国連人権小委員会ではウラン兵器を、核兵器、化学兵器、クラスター爆弾、生物兵器など並んで「大量あるいは無差別な破壊をもたらす兵器」として批難する決議がなされ(1996、1997、2002年)、アナン国連事務総長(当時)も「戦争と武力紛争による環境収奪を防止する国際デー」に際し、ウラン兵器の環境へ及ぼす危険性を指摘し批難しています(2002年)。また、欧州議会でもウラン兵器使用の「モラトリアム決議」が再三再四採択されています。(2001、2003、2005、2006年)
    ウラン兵器は、核燃料・核兵器の製造過程で生じる放射性廃棄物「劣化」ウランを材料とした兵器です。しかし、「劣化」ウランは、日本では「原子炉等規制法」で核燃料物質として規制されている放射性物質です。そのような「劣化ウラン」兵器がイラクなどで繰り返し投入され、放射性物質が大量に環境にばらまかれたのです。
    「劣化」ウラン弾は、戦車などの強固な標的にあたると3000℃以上もの高温を発して燃え上がり、生じた酸化ウランの微粒子は遠くまで飛散し、環境を広範囲に汚染します。兵士のみならず多くの一般市民が長期に被曝します。またウラン兵器は、その試射・使用のみならず、製造・運搬・貯蔵など、全ての過程で汚染と被曝を引き起します。
    ウランは放射能毒性や化学毒性を合わせ持つ有害物質です。ウラン兵器使用の際に生じる酸化ウランの微粒子が吸入などによって体内に取り込まれ、人々の健康に有害な影響を及ぼすことを示す科学的知見が、すでに数多く報告されています。世界の多くの科学者がその危険性を指摘しています。
    ウランによる長期にわたる環境の汚染から、現在と将来の生態系や人々の健康を守らなくてはなりません。「重大あるいは取り返しのつかない損害のおそれのあるところでは、十分な科学的確実性がない」場合でも対策を遅らせてはならないという「予防原則」からも、ウラン兵器を即刻禁止すべきです。
    米・英軍によるウラン弾の攻撃を受けたイラクの被災地域の医師たちは、住民の癌・白血病などの憂慮すべき増加を報告し、「ウラン兵器をはじめとする戦争による深刻な環境破壊がその要因である」と訴えています。医療機器や医薬品の不足と闘っているイラクの医師たちは、本格的な医療支援と、汚染・被害調査への協力を国際社会に求めています。
    また、欧米ではウラン兵器が使用された地域からの帰還兵の多くが健康障害を訴えています。米国コネチカット州などでは、帰還兵の汚染検査・健康登録を行う州条例が制定されました。またニューヨーク連邦裁判所は、劣化ウラン被曝したイラク帰還兵が国に対し損害賠償請求の訴訟を起こすことを認める裁決を下しました(2006年9月26日)。
    嘉手米軍納基地には2001年の時点で40万発ものウラン弾が貯蔵されていたことが米軍の資料でも明らかになっています。日本国内での、このようなウラン兵器の貯蔵・運搬・試射などを決して容認することはできません。
    日本政府は、ウラン兵器の使用・試射・運搬・貯蔵などの全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべきです。とりわけ、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務だと考えます。
    このような状況をふまえ、私たちは日本政府に以下の事項を要請します。
    1. ウラン兵器が国際人道・人権法に反する「無差別殺傷兵器」であることを踏まえ、ウラン兵器全面禁止を求める「国連決議」の採択、さらに「禁止条約」の締結に向け、具体的外交努力を行うこと。
    2. 嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵の現状を明らかにするよう米国政府に求めること。
    もし現在も嘉手納基地にウラン兵器が貯蔵されているならば、すみやかな撤去を米国政府に求めること。
    嘉手納以外の在日米軍基地、寄港米艦船等についても同様に、ウラン兵器の貯蔵や搭載の有無、現状を明らかにさせること。
    3. 日本の原発・核燃料推進の中ですでに生じている「劣化」ウランは、厳重に管理し、日本がウラン兵器を製造・装備するようなことは決して行わないこと。
    日本の電力会社が米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した「劣化」ウランが、米国でウラン兵器製造に軍事転用されないよう求め、その管理の実態を明らかにさせること。
    4. イラクの戦争被害地域への本格的な医療支援を行うこと。
    5. イラクから帰還した自衛隊員全員に対して、適切なウラン被曝検査と健康調査をすみやかに行い、公表すること。
    6. 日本政府として、ウラン兵器の健康・環境影響に関する独自の科学的調査・評価を行い、公表すること。

  • 『軍縮問題資料』4月号 「劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーン」

    『軍縮問題資料』4月号の特集は、「改憲手続法案の違法性を問う」ですが、森瀧春子さんが、「劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンーー広島国際大会の成果を廃絶運動の力に」のタイトルで、昨年8月のICBUW広島大会、その後の劣化ウラン問題をめぐる状況などについて書かれています。ご参照いただけたら幸いです。

     

    詳しくは、『軍縮問題資料』のホームページをご覧ください。

    www.heiwa.net/

    草々   嘉指(かざし)信雄

  • ベルギー、劣化ウラン弾禁止へ――地雷、クラスター爆弾に続いて世界初

    2007年3月18日

    皆さま

    2007年3月7日、ベルギー議会の国防委員会で、「劣化ウラン弾禁止法案」が、全会一致で可決されました。
    これは、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則」に基づき禁止するものです。


    間もなく、この委員会の決定は国会審議にかけられ、上院でも議論されますが、今回の決定が全会一致であったため、今後の審議は、単に形式的手続きにすぎな いとのこと。

    Image
    Belgium bans DU
    ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止する国となることが確実と なったのです。言うまでもありませんが、ベルギーのこの決定は、文字通り画期的なものであり、劣化ウラン兵器の国際的禁止に向けた第一歩が大きく踏み出さ れたことを意味します。

     

    ***

    「ベルギー国防委員会」での駆け引きなお、「全会一致」とは言え、投票を避けて欠席した議員もおり、最終段階では、可決が危ぶまれる局面もあったようです。今回の法律は、「劣化ウランおよび工業生産された他のいかなるウランにせよ、それらが用いられた砲弾や装甲を全面的に禁止する」ものですが、核兵器は対象外であることを明確にするため、”weapons“(兵器)という言葉は削除され、”ammunitions”(砲弾)という言葉が用いられることになったとこと。{ベルギー北部のクライネ・ブローゲルにあるNATO軍の米空軍基地には核兵器が配備されています。ちなみに、ベルギー上院は2006年4月に、下院は2005年7月に、核軍縮と核不拡散を求める決議を採択し、ヨーロッパに配備されたアメリカの核兵器の撤去を要求しています。}

     

    Image
    ベルギーの議員で反劣化ウラン運動推進者のDirk van der Maelen
    また、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したため、この法律が「ベルギー制定法令書」に記載されても実際の発効は2年後となることが付記されました。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。[ベルギーのICBUWメンバーによりますと、「2年後に発効」という条件も、投票直前の各党間での政治的駆け引きの結果のようです。投票前日の6日になって、オランダ語圏の自由民主党が、「閣僚委員会と王室裁決を経て法案を発効させるべき」との修正案―このプロセスを踏むと法案発効には実に10年!はかかるーを出してきて、実質的にこの法律を「無効化」してしまおうとしたため、妥協案として「2年後に発効」との一文が入れられることになった。自由民主党は、審議の中でも、他のNATO諸国との共同歩調を維持したいとの意向を強く示してきていたとのこと。]

     


    * **

    ICBUWベルギーの取り組み

    今回の法案可決は、ベルギーの「ストップ・ウラン兵器!」連合が、国会議員とともに、昨年来取組んできた運動の大きな成果です。とりわけ「地球の友」(Friends of Earth)のメンバーであるリア・ヴェルヤオさん(ICBUW広島大会にも参加したICBUW評議員)とヴィレム・ファン・デン・パンフイセンの懸命の取り組みは、この成功に大きく貢献しました。

    昨年11月に開かれた公聴会では、ヴェルヤオさんたちの推薦を受けたキース・ベイヴァーストック博士(ICBUW広島大会にも参加されたWHOの元放射線部門専門官)などが劣化ウランの危険性について訴えました。しかしその後、法案に反対する側が巻き返しを図り、証言者としてNATOやEUの安全保障委員会の代表が証人として招かれ、「ウラン兵器の危険性については実証されていない」「ベルギーがウラン兵器を禁止すれば、国際的軍事協力の観点から問題が生じる」などの反論を展開、委員たちの間に「判断しかねる」といった雰囲気が拡がり、最後の審議となった今年2月14日の委員会が終わった時点では、ヴェルヤオさんも、「法案の可決はかなり困難」との印象をもったようです。

    「ヘルプ!委員会のメンバーにメールで訴えて!」――そんな内容のメールがヴェルヤオさんから流されました。それに応えて、キャンペーンを支えてくれている科学者や専門家(ICBUW広島大会にも参加したバーテル博士や、イタリアのガッティ博士とモンタナリー博士など)や他の国のICBUWメンバーからも、次々と外務大臣や国防委員会の主要メンバーへ要請メールが送られました。日本からも、振津が科学的観点からのアピール文を送るとともに、ICBUW広島大会で採択された「ヒロシマ・アピール」が送られました。

    投票があった3月7日の朝、私たちは、前日のジュネーブ国連本部内での「劣化ウラン・セミナー」に続いてロビー活動をするため相談をしていました。リアさんの携帯電話が鳴り、「委員会が始まってすぐに投票がされ、全会一致で法案が可決された」との連絡がベルギーの仲間から入りました。かなり「悲観的」になっていたヴェルヤオさんは、嬉しさのあまり涙を流しながら、一緒にいた私たちに投票結果を伝えてくれました。このニュースは、ICBUWのメンバーだけでなく、ウラン兵器禁止を求めてきている全ての人々を勇気づけるものとなりました。


    ***

    クラスター爆弾禁止条約を目指す「オスロ宣言」

    クラスター爆弾に関しても、新条約作りが有志国によって進められることが、2月23日に採択された「オスロ宣言」によって確定しました。伝えられているところによりますと、最初は、かなりの国が、「動きがあまりに速すぎる」と躊躇していたものの、「一気に条約作りを開始しよう」という大勢がはっきりするや、それまで躊躇していた国々も、条約制定プロセスの外に置かれること、「歴史の間違ったサイドに取り残されること」(地雷禁止キャンペーンにも最初から関わったデイヴィッド・アトウッドさんの言葉)を恐れて、一挙に賛成する側に回ったとのこと。[オスロ会議の参加49カ国中、「オスロ宣言」を支持しなかったのは、日本、ポーランド、ルーマニアの三カ国のみ。米国、中国、ロシア、イスラエル、インドなどは会議そのものに不参加。オスロ会議については、毎日新聞のシリーズ記事がとても参考になります。 www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/stopcluster/


    ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、引き続き各国政府への働きかけを強めると同時に、ベルギーでの成果をさらに欧州や他の地域にも拡げ、国際的禁止に向けた具体的な動きにつなげてゆきたいと考えています。一層のご支援を何卒宜しくお願いいたします。

    なお、今回のベルギーの法令文は、ベルギーのメンバーがオランダ語から英語への翻訳作業を進めてくれていますので、英語版を入手次第、皆さんにもご紹介したいと思います。

     

    嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)

    振津かつみ(ICBUW評議員、科学チーム)


    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons

    ウラン兵器禁止を求める国際連合

    www.icbuw.org

     

    ICBUW国際キャンペーンの詳細は「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページをご参照ください。 www.nodu-hiroshima.org/

     

    ICBUW国際キャンペーンへの支援をお願いいたします!

    カンパ振込先:郵便振替口座名 「ICBUW・国際キャンペーン」

    口座番号 < 01310-0-83069 >

     

    ベルギー「ストップ・ウラン兵器!」連合は、以下のNGOによる共同キャンペーンです。

    Association Médicale pour la Prévention de la Guerre Nucléaire – Groupe Liégeois pour l’Economie Distributive – CSOTAN – Pax Christi Leuven – Bond Beter Leefmilieu – Vakbondsmensen In Verzet tegen Oorlog – Oxfam-Solidariteit – Artsen voor Vrede – Netwerk-Vlaanderen – Mouvement Chrétien pour la Paix – International Action for Liberation – Stop United States of Aggression – Jeugdbond voor Natuur en Milieu – Links Ecologisch Forum – Forum voor Vredesactie – ACV-Brussel – Friends of the Earth Vlaanderen en Brussel – Greenpeace – Vlaams Overleg Duurzame Ontwikkeling – Pax Christi Vlaanderen – Coördination Nationale d’Action pour la Paix et la Démocratie – Vrede – SOS Irak – Verbond VOS – Mouvement Ouvrier Chrétien Liège-Huy-Waremme


    Press contact: Willem Van den Panhuysen

    willem@motherearth.org

    gsm: 0473 71 75 18 Tel.: 09 256 01 45

    Belgian Coalition: ‘Stop Uranium weapons!’:

    www.motherearth.org/du