Category: 国際キャンペーン

  • 新たな局面に入った国際キャンペーン

    ――EU議会で写真展と国際フォーラム開催――

    [1]豊田直巳写真展:5月14-16日 『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)

    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展

    『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of UraniumWeapons)とともに国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開催された。これらは、EU議員有志とICBUWによる共同企画である。 15日午後6時から、EU議会ビル3階大回廊の展示会場で開かれた「オープニング・レセプション」には、百名程の人が集まり、豊田直巳さん、森滝春子さ ん、それに、今回の企画で中心的役割を担ったEU議会議員、エルス・デ・グローエンさん(オランダ)、アンゲリカ・ベールさん(ドイツ)などの、それぞれ 熱のこもったスピーチに耳を傾けた。

    オープニング式典での豊田直巳さんの挨拶から

    「・・・ウラン兵器を使用するアメリカ政府も、そのアメリカ政府を支援する日本政府もウラン兵器の危険性を認めていません。しかし、日本では兵器でなくともウランを撒き散らすことは違法なのです。日本政府は自国内では危険とされるウランを、イラクやバルカン、あるいはアフガニスタンで使用する際には「危険はない」という矛盾を犯しているのです。私としては、3月に「ウラン兵器禁止」を決議した、ここベルギーのように、一国も早く日本が、普通の国になることを願います。同時に、EU議会が、そしてEU参加する国々が、ウラン兵器の廃絶をすることを願っています。おそらく、それがここに掲げた写真に写った人々の願いでもあると信じています。犠牲者への支援と、そして、新たな犠牲者を作らないために。」

    ***

    スピーチの後、しばらく参加者は、三々五々、写真を見ながら言葉を交わしていたが、大型サイズの写真が伝える劣化ウラン被害の現実への驚愕と憤りを多くの人が語っていた。今後、『豊田直巳写真展/ウラン兵器の人的被害』写真展は、ヘルシンキ、バンクーバーなどで開催の予定。(ヘルシンキでは、9月13-21日、フィンランド議会内での開催が決定)他に、ロンドン、ローマなどでも今回の写真展を見たEU議会議員の協力を得て開催の可能性が出てきている。

     

    [2]国際フォーラム「劣化ウラン兵器禁止に向けて」

    2007年5月15日9:30-13:00、EU議会ビル内会議室

    写真展の開催に合わせて、5月15日午前には、国際フォーラムが同じくEU議会ビル内で開かれ、EU議会議員、活動家、ジャーナリストなど数十名が参加した。(下掲プログラム参照)

    ***
    ベルギーで禁止法案が可決されたことにより、劣化ウラン兵器国際禁止キャンペーンは新たな局面に入ったと言えよう。今回のEU議会での取り組みは、その出発点を画すものとなった。
    写真展オープニングのスピーチの中で、ドイツのアンゲリカ・ベールさんは、「ヨーロッパを“非ウラン兵器地帯”にしよう」との提案をし、大きな拍手を持って迎えられた。(スピーチ全文は下掲)国際フォーラムの中で、司会の一人、キャロライン・ルーカス議員(イギリス)も、この構想に全幅の賛同を表明した。また、フォーラムの直後、参加したEU議会議員たちが、改めて、劣化ウラン兵器禁止問題に関する質問状をEU議会に提出し、ルイーザ・モルガンティーニEU議会副議長(イタリア選出)も同様の趣旨の見解を発表した。
    対人地雷止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、劣化ウラン兵器禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたい。
    ICBUWでは、今年10月には、第4回ICBUW国際大会をニューヨークで開く。できれば、この時期に「ウラン兵器に関する決議案」を国連第一委員会(軍縮、安全保障関連)に提出するため、各国代表部へのロビー活動に取り組んでいる。今後一層のご支援をお願いする次第である。

    「ICBUWサポーター拡大キャンペーン」実施中

    劣化ウラン兵器は、無差別的被害をもたらす非人道的兵器です。 一日も早く全面的禁止を実現するため、ぜひあなたもICBUWサポーターになって、国際キャンペーンを支えてください!

    カンパ振込先: 郵便振替口座名: 「ICBUW・国際キャンペーン」

    口座番号: 01310-0-83069

    [一口:個人2,000円、団体5,000円。多数口、大歓迎]

    [「個人:一口1,000円」でお願いして参りましたが、この度、改めて「サポーター拡大キャンペーン」に取り組むにあたり、個人サポーターには一口2,000円、団体会員には一口5,000円をお願いすることとなりました。言うまでもありませんが、国際キャンペーンを進めるにあたっては、チラシやパンフレットの作成費、事務局運営費などなど、かなりの資金が必要となります。事情をご理解くださり、ご支援の程、何卒宜しくお願いいたします。]

    嘉指(かざし)信雄/ICBUW運営委員、アジア太平洋地域コーディネーター 振津かつみ/ICBUW運営委員、科学チーム 森滝春子/ICBUW運営委員

    [なお、今までは、ICBUWの中心的メンバーを「評議員」(board member)と呼んで参りましたが、より実際のあり方に相応しい「運営委員」(steering committee member)という名称を用いることとなりました。また、ブリュッセルでの運営委員会で、新たに森滝春子さんが「運営委員」に加わることとなりました。(現在、ICBUW運営委員は9名)海外のメンバーとも力を合わせながら、精一杯頑張って参りますので、一層のご支援をお願いいたします。]

     

    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』 オープニングでの挨拶:2007年5月14日

    アンゲリカ・ベール(Angelika Beer):EU議会議員(緑の党)、ドイツ

    皆さん

    この写真展、そして明日の「ウラン兵器禁止にむけたフォーラム」を開催することができましたことを嬉しく思います。この催しを行うことによって、私たちの共通の目標でありますウラン兵器禁止に向け、さらなる一歩を踏み出したいと思います。ICBUWと豊田直己さんには、心から御礼申し上げたいと思います。

    劣化ウランを兵器に用いることは大きな脅威です。それは、環境を広範に汚染し、兵士や市民も含む人々に深刻な被害を及ぼします。劣化ウラン(U238)の半減期は45億年にも及ぶため、武力紛争の終了後も長期にわたって、何世代もの間、自然や人間に脅威を与え続けるのです。

    ですから、ここ欧州議会内での、この写真展を機会に、ウラン兵器禁止へ向た努力を続けると同時に、欧州において何ができるかを改めて問い直したいと思います。幸いにも、欧州議会では、これまですでに、このような兵器の禁止決議をあげるなどの呼びかけを行ってまいりました。しかしながら、もっと、やるべきことがあります。欧州連合(EU)のレベルで、最も力を入れて取組むべき課題が三つあると思います。

    第一に、EUを「非ウラン兵器地帯」(uranium weapon freezone)にするための取組みです。この問題は、各国の政権に委ねられるわけですが、「非ウラン兵器地帯」政策をEUとして掲げることにより、加盟国に圧力をかけることができると思います。

    第二に、世界での役割を担うことのできるEUが、ウラン兵器禁止の国際条約の採択に向けた流れを推進すべきです。ウラン兵器は、国際法の様々な原則に照らして違法なものではありますが、しかし、明確な禁止によってのみ、確かな結果が得られるのだと思います。

    第三に、EUは、軍隊派遣について、次のような確固たる原則を定めるべきです。EUの軍隊はウラン兵器やウランを含む装甲板などを決して使用しないこと。また、同盟国が、そのような装備を使用するような作戦には、EUの兵士を任務につかせることはしない、ということです。

    ウラン兵器を世界から無くすには、大きな献身的努力が必要なことは明らかです。ICBUWや豊田直巳さんが、行っているような活動が必要なのです。特に、豊田さんの献身的なお仕事は、彼にしかできないような、この問題へのアプローチです。彼の写真は、武力紛争でのウラン兵器使用で引き起されたと考えられる被害の真実を、私たちに伝えてくれています。それを、私たちの胸に深く刻み込んでくれます。彼の写真が、重要な役割を果たしてくれることを願っております。ありがとうございました。(振津かつみ訳)

     

    国際フォーラム「ウラン兵器禁止に向けて」プログラム

    司会:エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)、キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    スピーカー
    ・ 振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)
    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    ・ ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)
    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」
    ・ トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)
    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」
    ・ ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)
    「劣化ウランと私」
    ・ エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー) 
    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」
    ・ ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)
    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」
    ・ 嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表)
    「作られつつあるICBUWキャンペーン:その成果と課題」


    [付記:なお、今回のベルギー滞在中、ブリュッセルから汽車で1時間45分程、フランスとの国境のすぐ近くにあるイーペルの町まで、豊田さんや森滝さんと一緒に日帰りで足を伸ばすことができた。イーペルは、第一次大戦中、毒ガスが化学兵器として初めて大量に使われ、長く悲惨な戦闘が繰り返されたところ。数ヶ月続いた1917年の戦いでは、50万人近い死傷者を出したと言われる。イーペルで使われたことから「イペリット」とも呼ばれるマスタードガスは、第二次大戦中、広島の大久野島でも製造され、中国戦線で使用されたことでも知られている。ローマ時代からの古い歴史をもつというイーペルの街は、第一次大戦でほとんど完全に破壊尽くされたが、今は、見事に復元され、一見したところ、典型的なヨーロッパ中世風の観光都市に見える。だが、城塞への出入り口となっている大きな石造りの門には無数の兵士の名前が刻まれ、白い墓標の群れがそこかしこに散在している。ヒロシマ・ナガサキと並んで、イーペルが「平和都市」として大きな象徴的意義を担っている所以が納得された。実際、世界に先駆けてベルギーが可決してきた、対人地雷禁止法(1995)、クラスター爆弾禁止法(2006)、そして劣化ウラン弾禁止法(2007)は、1933年に成立した「兵器法」(特定兵器の製造や売買などを禁止する法律)に追加条項を加え発展させる形で作られてきている。「ヒロシマ・ナガサキ」の経験にもかかわらず、軍縮問題に消極的な日本との違いを改めて考えさせられた。(嘉指)]
  • (5/8)「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」政府交渉/院内学習会

    皆様

    「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」についての対政府交渉の日時、場所が決まりましたのでお知らせ致します。

    交渉に先だって、国会議員の方々にもこの問題への理解を深めて頂き、今後協力して取組んでもらうため、「院内学習会」も行います。


    日本におけるICBUWの活動として、国際的な流れに呼応して、日本政府に対しても、「無差別殺傷兵器」であり、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止に向けて努力するよう求め、嘉手納基地など在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題なども含めて正してゆく、第一歩にしたいと思います。また、イラクなどの被災地域の実情にそった医療支援について、政府の具体的な前向きの対応を求めたいと思います。

    交渉と院内学習会への参加、ご協力を、どうぞよろしくお願い致します。

    *対政府交渉と院内学習会の日時、場所

    場所:参議院会館/第1会議室(院内学習会と政府交渉は同じ会場です)

    日時:5月8日(火)

    1時半ー2時15分:劣化ウラン兵器問題・院内学習会

    2時15分ー2時半:交渉参加者・打ち合わせ

    2時半-4時半:対政府交渉(外務省、防衛省、経済産業省、内閣府・原子力安全委員会)

    *劣化ウラン兵器問題・院内学習会:

    内容:ウラン兵器全面禁止と被害者支援に向けて―国際的な動き/環境・健康影響/被害者支援の課題―

    報告者:嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)/振津かつみ(ICBUW評議員)/佐藤真紀(日本イラク医療支援ネットワーク、事務局長)

    司会:  森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)

    5月8日当日は、午後1時に参議院会館1階ロビーで集合し、できるだけまとまって会場へ入りたいと思いますので、ご協力お願い致します。参加して下さる方々は、議員会館への通行証などの手続きもありますので、5月6日の夜までに下記のファックスかメイル宛で、担当の振津までご連絡下さい。その際、お手数ですが、ご都合で1時の集合には遅れて到着される予定の方、2時半からの「対政府交渉」のみの参加の方は、明記しておいて下さるようお願い致します。

    連絡先/振津:  E-mail: du-ban-hibaku@theia.ocn.ne.jp Fax: 0798-44-2614

    *対政府交渉の申し入れに際して各省に送ってある「公開質問状」を下記に掲載致します。

    当日は、これにそって話し合いを進めます。話し合い時間が限られておりますので、交渉の内容等についてのご意見がありましたら、あらかじめファックスかメイルで、振津までお寄せ頂けるとありがたいです。

    *交渉に際しては、全国の皆さんにご賛同頂いている「日本政府への申し入れ」と「国際署名」も手渡します。「申し入れ」には、全国から、128団体、556名の賛同が寄せられています。(5月6日賛同受付終了いたしました。皆様のご賛同・応援に感謝申し上げます。)

    assent

    「日本政府への申し入れ」の詳細は下記のページに掲載されています。

    日本政府への「申し入れ」賛同お願い/ 5月初め、対政府交渉へ – NODU Hiroshima Project

    ヒバク反対キャンペーン

    嘉指信雄(ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター)

    森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)

    振津かつみ(ICBUW評議員)


    [ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する公開質問状]

    2007年4月16日

    内閣総理大臣 安倍 晋三 様

    外務大臣   麻生 太郎 様

    経済産業大臣 甘利  明 様

    防衛大臣   久間 章生 様


    ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)

    私達は「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する日本政府への申し入れ」とあわせて、以下の質問状を提出致します。5月8日には、文書で回答し、私たちとの話し合いに応じて下さるよう求めます。

    1.ウラン兵器の国際的全面禁止に向けた日本政府の外交努力について(外務省)

    (1)環境と生態系を汚染するウラン兵器は、対人地雷などと同様に、戦闘終了後も長期にわたり、兵士だけでなく一般市民にも無差別に危害を与える兵器です。また、国境を越えて汚染が広がることによって、周辺の紛争当事国以外にも被害を与える可能性があります。このようなウラン兵器は、「ハーグ条約」(1907年)、「ジュネーヴ条約第一追加議定書」(1977年)などの国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」です。国連人権小委員会ではウラン兵器を、核兵器、化学兵器、クラスター爆弾、生物兵器など並んで「大量あるいは無差別な破壊をもたらす兵器」として批難する決議がなされ(1996,97,2002年決議)、アナン国連事務総長も「戦争と武力紛争による環境収奪を防止する国際デー」に際し、ウラン兵器の環境へ及ぼす危険性を指摘し批難しました(2002年)。欧州議会でもウラン兵器使用の「モラトリアム決議」(2001,03,05,06年)がされています。

    日本政府は、このような「非人道的兵器」「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器が、イラクなどで繰り返し使用された事実に対し、「劣化ウラン弾は、特定通常兵器使用禁止制限条約(1980年)、いわゆるCCWによって規制対象とはなっておりませんので、禁止されていない」(2005年10月28日、国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会、谷川副大臣答弁)としてその使用を容認する立場をとっています。しかし、同じく「無差別殺傷兵器」である対人地雷については、CCWによる規制対象ではありませんが、国際社会の努力により独自に「対人地雷の使用、貯蔵、生産及び移譲の禁止並びに廃棄に関する条約」(1997年採択、99年発効)によって規制されることになり、同条約に日本政府も1997年に署名し、翌年、国会承認されたのは周知のことです。クラスター爆弾についても、今年2月22、23日に開かれたオスロ会議での宣言に基づき、2008年までに「クラスター爆弾の使用、製造、移転および貯蔵を禁止」し、「被害者とそのコミュニティへの十分なケアと厚生、汚染地域における(不発弾)の除去、リスク教育、及び禁止されたクラスター爆弾の備蓄廃棄を保証する、協力と援助の体制を確立する」ための「法的拘束力のある国際文書」を成立させることをめざして、具体的に動き出しました。

    ベルギーでは、劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止する法案が、今年の3月22日に本議会で可決され、ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止する国内法を可決した国となりました。ウラン兵器についても、国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」として、その禁止が国際的な課題に上る重要な時期を迎えています。

    ・ 日本政府として、ウラン兵器が国際人道・人権法に反する「非人道的兵器」「無差別殺傷兵器」であることを公に認め、「CCWによる規制対象ではない」という理由でその使用を容認する見解を改め、ウラン兵器の国際的禁止に向けて具体的な外交努力をするべきであると私たちは考えます。これらについての政府の見解と、具体的な外交方針を明らかにして下さい。

    ・日本政府として、ベルギーなど諸外国のウラン兵器禁止に向けた政策をどのように評価しているのでしょうか。日本もそのような世界の動きに呼応し、「非人道的兵器」「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器の禁止に向けた積極的な政策を打ち出すべきであると私たちは考えますが、政府はどのように考えますか。

    (2)ウラン兵器は、核燃料・核兵器の製造過程で生じる放射性廃棄物である劣化ウランを素材にした兵器です。劣化ウランは、日本国内では「原子力基本法」(第三条二項)及び「核燃料物質、核原料物質、原子炉及び放射線の定義に関する政令」(第一条二項)で核燃料物質として定義され、「核燃料物質、核原料物質及び原子炉の規制に関する法律」で規制されている放射性物質です。ウラン弾は、戦車などの強固な標的にあたると高温を発して燃え上がり、生じた酸化ウランの微粒子は戦場や試射場の遠くまで拡散し、環境を汚染します。そして兵士のみならず多くの一般の人々が長期に被曝します。またウラン兵器は、その試射・使用のみならず、製造・運搬・貯蔵など、全ての過程で汚染と被曝を引き起します。ウラン兵器は核爆発を伴う核兵器ではありませんが、このように放射能汚染と被曝をもたらす兵器であり、「放射性物質による人類の環境の汚染を終止させる」ことを謳った「部分的核実験停止条約」(1963年)などの国際条約の趣旨にも反するものです。また、徹甲焼夷弾として強力な威力を持つウラン弾の禁止を求めることは、最新兵器を禁止し、全面的な軍縮を押し進める上でも重要です。

    放射能で環境を汚染し、新たなヒバクシャを生み出すウラン兵器の禁止を求めることは「被爆国日本」の国際的責務であると私たちは考えます。「被爆国日本」の政府としてのウラン兵器禁止に対する見解と、今後の外交方針について明らかにして下さい。


    2. 日本国内の米軍基地に貯蔵されているウラン兵器について(外務省)

    (1)嘉手納米軍納基地には2001年に40万発ものウラン弾が貯蔵されていたことが、米国のNPOであるAmerican Friends Service Committeeの請求で情報公開された(2001年8月3日)、米空軍の資料でも明らかになっています。その資料の中には、韓国の烏山米軍基地で、貯蔵されていたウラン兵器に錆や腐食が見られ、保管容器も腐食で穴があいたりしていたこと、また、弾頭数が保管リストと実際の保管数との間で明らかに異なり、「紛失」と査察官が記すなど、ずさんな管理の実態が明らかになっています。

    沖縄では、1995年に鳥島で、米海兵隊が射爆訓練に1520発もの劣化ウラン弾を使用しましたが、回収されたのは247発のみです。また2000年には西原町で、米軍から民間業者に払い下げられた劣化ウラン弾の薬莢が放置されていたという事件も起きています。このように米軍基地の集中する沖縄に、さらに劣化ウランの危険が押し付けられてきたのです。私たちは日本国内での、ウラン兵器の貯蔵・運搬・試射を決して容認することはできません。日本政府は、「在日米軍が保有する戦闘能力の詳細と特定の弾薬の保管場所、これについては公表しないという方針を米側は示している」(2006年8月11日、外交防衛委員会、政府参考人、河相周夫氏答弁)として、現状を不問のまま容認しています。

    ・ 日本政府は、嘉手納米軍基地におけるウラン兵器貯蔵の現状を把握していますか。また、嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵の現状を明らかにするよう米国に求めましたか。もしまだ求めていないのであれば、速やかに米国に情報の開示を求め、現状を正確に把握すべきであると私たちは考えますが、政府はどのように考えますか。

    ・もし現在も嘉手納基地にウラン兵器が貯蔵されているならば、すみやかな撤去を米国政府に求めるべきであると私たちは考えますが、この点についての日本政府の考えを明らかにして下さい。

    (2)嘉手納以外の在日米軍基地、寄港米艦船等についても同様に、ウラン兵器の貯蔵や搭載の有無を把握していますか。また、現状を明らかにするよう米国政府に求めたのでしょうか。もしまだであれば、速やかに米国に情報の開示を求め現状を正確に把握すべきであると私たちは考えますが、政府はどのように考えますか。

    (3)2001年には嘉手納米軍基地に劣化ウラン弾が貯蔵されていたことが明らかになっていますが、その劣化ウラン弾が2003年の米軍によるイラク攻撃で使用され、イラク領内を汚染し、人々を被曝させたことも考えられます。

    嘉手納米軍基地に貯蔵されていた劣化ウラン弾が、2003年の米軍によるイラク攻撃で使用されたかどうか、日本政府は把握していますか。米国に対してそのことを明らかにするように求めましたか。


    3. 日本の原発・核燃料推進の中ですでに生じている「劣化ウラン」について(経済産業省、防衛省)

    原子力基本法には、原子力の利用を「平和の目的に限る」ことが基本方針(第二条)に明記されています。日本ではウラン濃縮施設に、すでに約1万トンの劣化ウランが貯蔵されています(文部科学省、2005年末現在)。また日本の電力会社が、米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した劣化ウランが、大量に米国に残されています。

    ・ 日本は原子力基本法に基づき、決してウラン兵器を製造・装備しないことを明言すべきであると私たちは考えますが、政府はどのように考えますか。

    ・日本政府は、日本の電力会社が米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した劣化ウランの米国内での管理の実態を把握し、ウラン兵器製造に軍事転用されないことを確認していますか。確認できていないならば、軍事転用されないよう、米国に求めるべきであると私たちは考えますが、政府はどのように考えますか。


    4. イラクの戦争被害地域への具体的な医療支援に関連して(外務省)

    米・英軍によるウラン弾の攻撃を受けたイラクの被災地域の医師たちは、住民の癌・白血病などの増加を報告し、「ウラン兵器をはじめとする戦争による深刻な環境破壊がその要因である」と訴えています。また、戦争で破壊された医療機関や薬剤供給システムは、復興どころかさらに混乱し、医療体制はイラク戦争以前よりも劣悪な状況が続いています。特に抗がん剤などの薬剤不足は深刻です。このような困難の中で治療にあたっているイラクの医師たちは、具体的な医療支援と、独立した汚染・被害調査への協力を国際社会に求めています。日本のイラク医療支援NGOは、現地の医師との連携の下、抗癌剤など必要な薬剤や医療機材の供給などの支援継続に力を尽くしています。日本政府も、現場のニーズにそった視点で「復興支援」のあり方を見直すべきです。

    イラク医療支援NGOからの以下の3点の提言について、前向きな検討をお願いします。これらについて、政府の今後の具体的な方針を明らかにして下さい。

    ・ 政府はイラクへの援助を見直し、無償資金協力での医療支援を行こない、その中に「子供たちの癌・白血病治療支援」を盛り込むこと。(日本の「イラク復興支援」の50億ドルのうち、35億ドルもが有償支援となっています。無償資金援助はほぼ使いきり、有償案件のいくつかが決まっていますが、医療支援は今のところ含まれていません。また、イラクの混沌とした現状では、有償支援の返済は不可能でしょう。)

    ・ 日本政府は、従来から「政府援助としては医薬品などの消耗品の支援はできない」としてきましたが、その政策を改め、政府としても現地で必要とされている医薬品などの供給支援をNGOと協力して行うこと。

    ・医療支援にあたって、イラク人医師や医療スタッフが、周辺国のシリア、ヨルダン、クウェートでの会議、学会、医療トレーニングなどに参加する必要がある場合でも、最近、ビザの発給が困難なケースが増えています。日本政府としても、人道的医療支援目的でのイラク人医療スタッフへのビザの発給がスムーズに行くよう、これら周辺の国々への働きかけを行うこと。


    5. イラクから帰還した自衛隊員全員のウラン被曝検査と健康調査について(防衛省)

    米国では、イラク戦争帰還兵が政府を相手取って劣化ウラン被害賠償請求裁判を起こしていますが、2006年9月6日、ニューヨークの連邦裁判所は、「フェレス原則(軍役中に被った被害に関しては、兵士が軍を訴えることは認められないとする)は、除隊後の期間における医療過誤を訴えることを妨げるものではない」との裁決を出し、本格的審理に入ることを決定しました。

    米国では、他にも多くのイラク帰還兵が健康障害を訴えており、すでにコネチカット州など四つの州では、劣化ウランで被曝した可能性のあるイラク帰還兵が、「自然におこりうるウランのレベルであっても、劣化ウランのマーカーとなる特徴的な放射性同位元素の比率がわかるような、異なる放射性同位元素を区別できる装置を用いた、低濃度の劣化ウランを検出できるバイオアッセイ法による、劣化ウラン被曝のための最善の健康スクリーニング検査を受ける権利がある」(2005年10月、ルイジアナ州、ACT NO.69)との州条例が制定されています。さらに九つの州で同様の法案の制定に向けて議論が進められています。

    英国でも、劣化ウラン弾が使用された戦闘に参加した帰還兵は全員、尿のウラン濃度の検査を受けることになっています。

    日本の自衛隊が駐留しているサマワでも米軍によってウラン弾が使用されたことは、日本政府も認めているところです。自衛隊員も劣化ウランに被曝した可能性があります。

    ・ 日本でもイラクから帰還した自衛隊員全員に適切なウラン被曝検査と健康調査をすみやかに行い、公表すべきであると考えますが、これについて政府の具体的な方針を明らかにして下さい。

    ・ 政府はWHOなど国際機関の報告(2001年)を根拠に、「人体及び環境への影響に関して確定的な結論が得られていない」「人体及び環境に対する顕著なリスクは認められない」としています。しかし、WHOの報告に対しては、ウラン兵器の危険性を憂慮する科学者から国際的批判がなされています。日本政府はWHOなどの見解に頼らず、独自の科学的調査・評価を行い、公表し、日本国民と被災地の人々の健康を守る視点に立った施策を行うべきであると私達は考えますが、政府はどう考えますか。

     

  • 豊田直巳写真展 「ウラン兵器の人的被害」

    ・豊田直己ホームページ>

     

    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって

    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。

    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。

    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。

    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。

    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。

    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。

    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。

    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。

    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。

     

    豊田直巳

     

    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。

    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』


    「オープニング式典」:5月14日18:00-

    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース

    スピーカー

    ・ 豊田直巳(写真家、日本)
    ・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    2007年5月14日― EU議会写真展での挨拶

    EU議会写真展「ウラン兵器の人的被害」開催に寄せて

    豊田直巳(フォト・ジャーナリスト)

    まず最初に、今回の写真展と、このように皆さん前で話しをする機会を準備してくださった、友人の皆さん、そしてEU議会の関係者の皆さんにお礼を申し上げます。

    EU議会のThe GreensとEuropean Free Allianceの皆さん、特に、エルス・デ・グローエンさん、キャロリン・ルーカスさん、アンゲリカ・ベールさん、ICBUW運営委員会の皆さん、とりわけ、リア・ヴェルヤオさん、ダグ・ウィアさん、そして,日本において全面的に支援してくださった嘉指信雄教授。ありがとうございました。

    さて、私は1990年の「湾岸戦争」が始まる直前に、一週間でしたがイラクを訪問していました。そのとき、バグダッドで人々とお茶を飲んだり、食事を共にしながら、この平和に暮らす人々に爆弾が落とされるような戦争は起こされることはないだろうと思いました。しかし、それから一ヶ月後、彼らの暮らすイラクに、無数の爆弾が落とされたことを、私は日本のニュース番組で連日見ることになりました。

    しかし、その無数の爆弾の中にウラン兵器が含まれていたことを知るのは、もう少し後になってからです。その情報は「湾岸戦争症候群」と言う初めて聞く言葉と一緒に、そしてまた、その言葉自体も珍しい劣化ウラン弾として、日本にも伝えられました。

    ちょうど私が、フォトジャーナリストの仕事を本格化し始めた頃です。私も一人の日本人なのでしょう。ウラン兵器という言葉、そして放射能という言葉に、本能的ともいえる危険なものを感じました。ヒロシマ、ナガサキを学校の教科書でも学んだ日本の私たちの世代は、おそらく極めて自然に、それが「非人道的」であることを嗅ぎ取るのでしょう。たとえ日本政府が、アメリカの核政策に追随して、「核の平和利用」という幻想的なプロパガンダを広く流布し続けてきたとしても、です。

    さて、私は、「湾岸戦争」に参加した帰還アメリカ兵たちに、不可思議な病気が流行っているのなら、同様にイラクでも大変なことが起こっているはずだと思っていました。すると、イラクを訪れた友人たちから、やはり大変なことが起こっていると知らされました。

    それで、1999年、私はイラクを再び、訪問しました。イラクは、国連の経済制裁の下にありました。ユニセフが、医療から見放されたイラクの子ども達が150万人も亡くなり、危機的状況であると警告を発していた頃です。確かにバグダッドのガン、白血病病棟で、私が出会った子どもたちは、老朽化した病室のベッドに、希望を失ったような表情で横たわっていました。付き添う母親たちも、子どもを慰める言葉を失っていました。そんな中でも、医者も看護婦も、まともな医薬品のない中で、懸命の治療を試みていたことも忘れません。 しかし、日本なら8割以上の治療が可能と言われる子どもたちが、ここでは8割以上が死んでいくと医者のいう現実に、私は悔しい思いを募らせ、子どもたちの写真を撮らせてもらいました。その多くは、今はこの世にいません。ところで、私は、この子どもたちの写真を日本で発表しましたが、99年の時点では、ほとんどのメディアは、無関心でした。従って、大半の日本人も。それがヒロシマ、ナガサキの経験を持つ日本の現実でした。

    次に私がイラクを訪れたのは、2002年の春です。それは、その前の年の2001年に9,11を経験したアメリカのブッシュ大統領が、2002年1月の年頭教書で、イラクを「悪の枢軸」と呼んだからです。「悪の枢軸」と呼ばれる国に暮らす人々の現実を、再度撮影するために。彼らは私たちと変わらぬ暮らしをしていることを伝えるために。

    その年は3回イラクに行きました。そして、10年以上前の「湾岸戦争」でアメリカ軍によって使用されたウラン弾が、現在も強い放射能を放っていることも確認しました。ウラン兵器は半永久的に、環境を汚染し続けるのです。ちなみにウラン238の半減期は45億年です。 そして、このウラン兵器にさらされた人々、とりわけ子どもたちに、ガンや白血病が多発している現実は、99年と同様でした。また、医薬品も極度に不足し、たくさんの子どもたちが死んでいった、いや殺されていったことも紛れもない事実と私は信じています。そのことを示すために、私は、ここに「子どもたちの墓地」の写真も掲げました。

    しかし、2003 年、またしてもイラク戦争で、アメリカ軍はウラン兵器を使用しました。まだはっきりと覚えていますが、2003年4月8日の朝、アメリカ軍の攻撃機A-10は、私の目の前で、無数の劣化ウラン弾をバグダッド中心部に撒き散らしました。この年も何度もイラクに行きましたが、行く先々のどこにおいても、ウラン兵器の痕跡を見つけました。つまり、バグダッドで、バスラで、マハムディーヤで、カルバラで、アブグレイブで、サマワで、ナシリアで、破壊された旧イラク軍の戦車や大砲からは、強い放射能が検出されたのです。それらは、長い間、街中にも放置されたままでした。

    そして、その影響は、イラクに留まらず、イラクに兵士を送ったアメリカにも及んでいたのです。イラクから帰還した兵士たちの体内からもウランが検出されたのです。私がニューヨークで出会った彼らは、現在でも倦怠感、慢性の頭痛などに苦しんでいます。そして、その一人の娘は、イラクの医師たちたちから見せてもらった異常出産の写真と共通するように、右手の指がありませんでした。ここに写真を掲げたビクトリアちゃんです。

    さて、ウラン兵器を使用するアメリカ政府も、そのアメリカ政府を支援する日本政府もウラン兵器の危険性を認めていません。しかし、日本では兵器でなくともウランを撒き散らすことは違法なのです。日本政府は自国内では危険とされるウランを、イラクやバルカン、あるいはアフガニスタンで使用する際には「危険はない」という矛盾を犯しているのです。

    私としては、3月に「ウラン兵器禁止」を決議した、ここベルギーのように、一国も早く日本が、普通の国になることを願います。同時に、EU議会が、そしてEU参加する国々が、ウラン兵器の廃絶をすることを願っています。 おそらく、それがここに掲げた写真に写った人々の願いでもあると信じています。犠牲者への支援と、そして、新たな犠牲者を作らないために。

    拙いスピーチを聞いてくださり、ありがとう。平和のために。

     

    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]

    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション

    01. アメリカ軍とイギリス軍による空爆が続いた毎日、市民の中に多くの犠牲者がでた[2003年3月 バグダット]

    02. 2ヶ月前まで家族に囲まれて暮らしていた5歳のオマールは、突然に白血病に襲われた[2002年12月 バグダッド]

    03. 劣化ウランの放射能や毒素に汚染されていた「戦車の墓場」を調査する日本人

    04. まだ病院に通いだしたばかりの白血病の少女。このまま快方に向かって欲しいのだが[2003年6月 バグダット]

    05. 6歳のダアーちゃんは昨年、白血病が発症し、撮影の二日後にベットで亡くなった[2002年4月 バグダット]

    06. ナダーさんは3ヶ月前に赤ちゃんを産み、そして2ヶ月後に亡くなった(享年25)

    07. イラク戦争が始まってからも「湾岸戦争」の犠牲となった子どもたちが死んでいった[2003年7月 バスラ]

    08. 白血病やガンが多発してもアメリカ政府は公式には劣化ウランとの因果関係を認めない[2002年12月 バグダット]

    09. 南部のバスラ市には「子どもの墓地」ができるほどに沢山の子どもたちが亡くなった[2002年12月 バスラ]

    10. 白血病を患う息子を抱えて、はるばるバグダットの病院までやってきたクルド人の父子

    11. 電話局を狙った巨大な爆弾は、隣の民家をも破壊してしまった

    12. 市場で60名近い人々が空爆の犠牲になった翌日に出あった子ども

    13. 「サダム像引き倒し」が、アメリカ海兵隊が持ち込んだ特殊な装甲車で演出された

    14. 体調の悪さにからときどき、むずがる娘をあやすだけで、どうすることもできない母親[2002年12月 バグダット]

    15. 劣化ウランで破壊され放射能に汚染されたイラク軍の戦車が住宅街にあった

    16. バクダット市内中心部に劣化ウランを使った30ミリ機関銃弾が沢山打ち込まれた[2003年4月 バグダット]

    17. ビクトリアちゃん。イラクから帰還したジェラルド・マシュー氏の妻から生まれた娘は、生まれつき右手の指が欠損していた(2005年4月 ニューヨーク USA)

    18. ムサンナ州(サマワが州都)の母子病院でイラク戦争開始後に生まれた異常出産の赤ちゃんの写真を見せる医師。「こんな例はこれまでここではなかった。初め て見た」と言う。写真には「人魚のような赤ちゃん(足が一本しかない)」と英語でメモ書きされていた。(2004年3月 サマワ イラク)

    19. 国連のNPT再検討会議の際に、NGOの集会で劣化ウラン兵器の廃絶を訴える、イラクからの帰還兵のハーバード・リード氏、ジェラルド・マシュー氏、メリッサ・ステリー氏。全員が劣化ウランに被曝し、病に罹っている。(2005年5月 ニューヨーク USA)

    20. 空爆は終わった。しかし白血病病棟の子どもたちの果てしない闘いはこれからも続く

    21. 米軍によるイラクでの劣化ウラン弾の使用も、また劣化ウランの危険性も認めなかった日本政府によって2004年2月にイラクに派兵された自衛隊隊員たち。(2004年3月 サマワ イラク)

    22-1/2. 「劣化ウランの危険性は認められない」といいながら、イラク派兵の全自衛隊員の胸にガイガーカウンターを装着された日本政府。しかし、このガイガーカウン ターでは、微粒子となって飛び散ってしまった劣化ウランの粉末のガンマ線は測定できない。日本政府に二重に自衛隊員たちを欺いた。(2004年3月 サマワ イラク)

     

  • 「ウラン兵器の人的被害」ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    皆様

    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。


    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』

    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース

    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]

    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜

    スピーカー

    ・    豊田直巳(写真家、日本)

    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)

    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)

    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)

     

    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』

    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)

    スピーカー

    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)

    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」

    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)

    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」

    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)

    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」

    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)

    「劣化ウランと私」

    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)

    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」

    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)

    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」

    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)

    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」

    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]

     

    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。

    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。

    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。

    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。

    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。

     

    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター

    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム

    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長


    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons

    www.icbuw.org/


    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先

    郵便振替番号:01310−0−83069

    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    www.nodu-hiroshima.org/

     

  • 豊田直巳写真展 「ウラン兵器の人的被害」

    [画像無断使用不許可]
    豊田直己ホームページ>
    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって
    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。
    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。
    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。
    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。
    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。
    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。
    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。
    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。
    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。
    豊田直巳
    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)
    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NODU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http://www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション>
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日18:00-
    スピーカー
    ・ 豊田直巳(写真家、日本)
    ・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    [画像無断使用不許可] ・スライドショー: ウラン兵器の人的被害>・ダウンロード: 写真展ポスター(PDF)・豊田直己ホームページ>

    ヨーロッパ議会写真展『ウラン兵器の人的被害』開催にあたって

    この度は『ウラン兵器の人的被害(The Human Cost of Uranium Weapon)』の写真をご覧いただき、ありがとうございます。
    この一連の取材は、1999年、イラクで、劣化ウラン弾による“ヒバクシャ”と出会ったことから始まりました。ヒロシマ、ナガサキを経験し、「唯一の被爆国」と呼ばれる日本に暮らしていながら、それまで、私はウラン兵器の恐怖を実感せずにいました。しかし、「湾岸戦争」から10年を迎えようとするイラクで出会った人々の姿は、ウラン兵器による戦争には、終わりがないことを教えてくれました。それもそのはずです。ウラン238の放射能の半減期は45億年という、地球の年齢に匹敵する長さなのですから。しかも、ナノ単位の微粒子と化したウランの化学的毒性などの問題が加わっているのです。
    ところが、その想像を超えた事態がようやく広く世界に知られ始めた頃、次の戦争が起こされました。現在も続く「イラク戦争」です。そして、この戦争でもまた、アメリカ軍やイギリス軍はウラン弾をイラクの人々の頭上に打ち込みました。
    2003年4月8日、バグダッドにいた私は、目の前でアメリカ軍のA-10攻撃機が街中(まちなか)に劣化ウラン弾を無数に打ち込む姿を目撃しました。数日後、その砲撃された地点に行くと、たくさんの劣化ウラン弾が転がり、強烈な放射能を放っていました。私はこの事実を全国ネットのテレビや雑誌で報じました。日本では、私の他にもジャーナリストがイラクでの劣化ウラン問題の実態を報じました。しかし、それでも日本政府は長い間、イラクでの米英軍の劣化ウラン弾に使用すらも認めませんでした。そして今も、日本政府はその危険性を認めていません。
    しかし、ウラン兵器の影響は、既に「湾岸戦争」の後から多発したガンや白血病に体を蝕まれ続けるイラクの子どもたちが、身をもって告発していただけでなく、「湾岸戦争」に参加したアメリカ、イギリスなどの兵士も告発していました。
    そして今、「イラク戦争」でのさらなる劣化ウラン弾使用によるとしか考えられない病気に苦しむ人々が、イラクはもちろん、アメリカからも(この部分を削除しました)声を上げ始めています。自分の体内からウランが検出されたイラク帰還兵の声と、今も戦火の下で、ガンや白血病に苦しむイラクの子どもたちの声が重なります。
    こうした、自分の体で知ったゆえに消すことのできない真実の声に、耳を傾けて欲しいと思います。それは、ウラン兵器の使用を許している私たち世界市民の責務というだけではありません。ウラン兵器の影響は、人間が引いた国境を越えて広がる地球規模の問題でもあるからです。そして、だからこそ私も貴方も、国境を越えて繋がって、問題を解決することも出来ると信じるからです。
    私の拙い写真が、その解決の一助になれば、こんな嬉しいことはありません。
    私の写真に写ってくれた人々、とりわけ、その苦しむ姿をカメラの前に晒してくれた子どもたちに感謝しながら。
    豊田直巳

    ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。 豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会ビル3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NODU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http://www.nodu-hiroshima.org/ なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)

    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。] 「オープニング式典」:5月14日18:00-

    スピーカー
    ・ 豊田直巳(写真家、日本)・ エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)・ キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)・ 森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局 長、日本)

    ヨーロッパ議会写真展:全点のキャプション
    01. アメリカ軍とイギリス軍による空爆が続いた毎日、市民の中に多くの犠牲者がでた[2003年3月 バグダット]
    02. 2ヶ月前まで家族に囲まれて暮らしていた5歳のオマールは、突然に白血病に襲われた[2002年12月 バグダッド]
    03. 劣化ウランの放射能や毒素に汚染されていた「戦車の墓場」を調査する日本人
    04. まだ病院に通いだしたばかりの白血病の少女。このまま快方に向かって欲しいのだが[2003年6月 バグダット]
    05. 6歳のダアーちゃんは昨年、白血病が発症し、撮影の二日後にベットで亡くなった[2002年4月 バグダット]
    06. ナダーさんは3ヶ月前に赤ちゃんを産み、そして2ヶ月後に亡くなった(享年25)
    07. イラク戦争が始まってからも「湾岸戦争」の犠牲となった子どもたちが死んでいった[2003年7月 バスラ]
    08. 白血病やガンが多発してもアメリカ政府は公式には劣化ウランとの因果関係を認めない[2002年12月 バグダット]
    09. 南部のバスラ市には「子どもの墓地」ができるほどに沢山の子どもたちが亡くなった[2002年12月 バスラ]
    10. 白血病を患う息子を抱えて、はるばるバグダットの病院までやってきたクルド人の父子
    11. 電話局を狙った巨大な爆弾は、隣の民家をも破壊してしまった
    12. 市場で60名近い人々が空爆の犠牲になった翌日に出あった子ども
    13. 「サダム像引き倒し」が、アメリカ海兵隊が持ち込んだ特殊な装甲車で演出された
    14. 体調の悪さにからときどき、むずがる娘をあやすだけで、どうすることもできない母親[2002年12月 バグダット]
    15. 劣化ウランで破壊され放射能に汚染されたイラク軍の戦車が住宅街にあった
    16. バクダット市内中心部に劣化ウランを使った30ミリ機関銃弾が沢山打ち込まれた[2003年4月 バグダット]
    17. ビクトリアちゃん。イラクから帰還したジェラルド・マシュー氏の妻から生まれた娘は、生まれつき右手の指が欠損していた(2005年4月 ニューヨーク USA)
    18. ムサンナ州(サマワが州都)の母子病院でイラク戦争開始後に生まれた異常出産の赤ちゃんの写真を見せる医師。「こんな例はこれまでここではなかった。初め て見た」と言う。写真には「人魚のような赤ちゃん(足が一本しかない)」と英語でメモ書きされていた。(2004年3月 サマワ イラク)
    19. 国連のNPT再検討会議の際に、NGOの集会で劣化ウラン兵器の廃絶を訴える、イラクからの帰還兵のハーバード・リード氏、ジェラルド・マシュー氏、メリッサ・ステリー氏。全員が劣化ウランに被曝し、病に罹っている。(2005年5月 ニューヨーク USA)
    20. 空爆は終わった。しかし白血病病棟の子どもたちの果てしない闘いはこれからも続く
    21. 米軍によるイラクでの劣化ウラン弾の使用も、また劣化ウランの危険性も認めなかった日本政府によって2004年2月にイラクに派兵された自衛隊隊員たち。(2004年3月 サマワ イラク)
    22-1/2. 「劣化ウランの危険性は認められない」といいながら、イラク派兵の全自衛隊員の胸にガイガーカウンターを装着された日本政府。しかし、このガイガーカウン ターでは、微粒子となって飛び散ってしまった劣化ウランの粉末のガンマ線は測定できない。日本政府に二重に自衛隊員たちを欺いた。(2004年3月 サマワ イラク)

  • 「ウラン兵器の人的被害」ヨーロッパ議会で豊田直巳写真展(5月14-16日)

    皆様
    5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/  なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)
    [展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜
    スピーカー
    ・    豊田直巳(写真家、日本)
    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)
    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』
    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)
    スピーカー
    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)
    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」
    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)
    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)
    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」
    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)
    「劣化ウランと私」
    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)
    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」
    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)
    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」
    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)
    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」
    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]
    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。
    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。
    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。
    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。
    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。
    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター
    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム
    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長
    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先
    郵便振替番号:01310−0−83069
    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    皆様5月14-16日、ブリュッセルのEU議会内にて豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』(The Human Cost of Uranium Weapons)が開かれる運びとなりました。合わせて、5月15日には国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』が開かれます。今回の企画は、劣化ウラ ン兵器問題を憂慮するEU議員グループとICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)の協力で実現したものです。
    (1)    豊田直巳写真展『ウラン兵器の人的被害』
    場所:ヨーロッパ議会3階、大回廊展示スペース
    今回の写真展用ポスターのPDFファイル、展示写真一覧、及び豊田直巳さんの挨拶『ヨーロッパ写真展開催にあたって』が、「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページにアップされておりますので、ぜひご参照ください。(http/www.nodu-hiroshima.org/  なお、豊田直巳さんのホームページ『境界線の記憶』は、http://www.ne.jp/asahi/n/toyoda/)[展示される写真パネルは全部で22枚。そのうち5枚は120x180cmの大型サイズで、他の17枚は60x90cmのサイズのものです。展示会場が、EUの建物の中心に位置する大回廊であるため、広いスペースでもアピールするように、たたみ一畳大の大型パネルが5枚含まれることになりました。]
    「オープニング式典」:5月14日午後6時〜
    スピーカー
    ・    豊田直巳(写真家、日本)
    ・    エルス・デ・グローエン(EU議会議員、オランダ)
    ・    キャロリン・ルーカス博士(EU議会議員、イギリス)
    ・    森滝春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長、日本)

    (2)    国際フォーラム『ウラン兵器禁止に向けて』
    5月15日:ヨーロッパ議会、会議室(ASP 1G2)
    スピーカー
    ・    ジャワッド・アル-アリ博士(バスラ教育病院がんセンター長、イラク)
    「バスラにおける“がん研究”:資金問題及び様々な障害」
    ・    振津かつみ博士(医師・放射線学者、日本)
    「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    ・    トマス・フィエジー博士(医師、マウントサイナイ病院、アメリカ)
    「何故、劣化ウラン兵器から発生する塵は危険か」
    ・    ジェラルド・マシュー(イラク戦争帰還兵、アメリカ)
    「劣化ウランと私」
    ・    嘉指信雄(ICBUWアジア太平洋地域コーディネーター、日本)
    「形成途上のICBUWキャンペーン:その成果と課題」
    ・    エマニュエル・ジェイコブ(EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」代表、ベルギー)
    「劣化ウラン兵器の使用に関するEUROMILの見解」
    ・    ヴィム・ヴァン・デン・ブルク((EUROMIL=「ヨーロッパ軍人組織連合」オランダ代表、オランダ)
    「劣化ウラン兵器は兵士にとってメリットを持つか?」
    [なお、5月17日にはブリュッセル郊外の街ルーヴェンで、18日にはゲントの街で、アル-アリ博士、ジェラルド・マシューさんなども参加して、一般市民向けの集会が予定されています。また、ブリュッセルの後、ICBUWのメンバー3名は、ジュネーブでロビー活動(各国代表部、WHO,UNEPなど)に取り組む予定です]

    すでにお知らせしておりますように、2007年3月22日、ベルギー議会本会議において、「劣化ウラン弾禁止法案」が、賛成117票の全会一致で可決されました。
    今回の法律は、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則に基づき」禁止するものです。ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止法案を可決した国となったのです。
    ただし、今回の「劣化ウラン弾禁止法案」には、「ベルギー制定法令書に記載後2年してから発効する」という条件が付されています。これは、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したためとのこと。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。
    2年後に改めて、国際世論、各国の取り組みの状況を見定め、検討し、ベルギーが劣化ウラン兵器の国際的禁止に乗り出すのか、あるいは、今回の禁止法案をベルギー一国にとどめるかを決めよう、ということのようです。
    これからの二、三年が劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとっても正念場と言えましょう。ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、国際的禁止に向けた大きなうねりを作り出して行きたいと考えています。一層のご支援をお願いいたします。

    嘉指(かざし)信雄、ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター
    振津かつみ、ICBUW評議員・科学チーム
    森滝春子、NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長

    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    www.icbuw.org/

    ICBUW国際キャンペーンへのカンパ振り込み先
    郵便振替番号:01310−0−83069
    連絡先:E-mail: info@nodu-hiroshima.org
    www.nodu-hiroshima.org/

  • 日本政府への「申し入れ」賛同お願い/ 5月初め、対政府交渉へ

     

    皆様

    「ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査」への積極的取り組みを日本政府に求めるため、5月上旬、対政府交渉を行います。昨年11月に提案させて頂 き、賛同をお願いしております「日本政府への申し入れ書」および「国際署名」を提出するとともに、関係各省との交渉や国会議員への働きかけを予定していま す。(まだ確定はしておりませんが5月8日で日程調整中です。)


    すでにお知らせしていますように、先月、ベルギー議会では、「ウラン兵器禁止法」が可決されました。地雷やクラスター爆弾に続いて、同じく「無差別殺傷兵器」であるウラン兵器の禁止の流れを作り出してゆくため、大切な時期を迎えています。

    そのような中で、日本におけるICBUWの活動としても、「日本は、ウラン兵器の全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべき」ということを、改めて真正面から日本政府に突きつけたいと思います。嘉手納基地をはじめ在日米軍基地でのウラン兵器の貯蔵問題などは、昨年のICBUW広島国際大会でも提起された重要な課題です。新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務のはずです。

    昨年のICBUW広島国際大会にご協力・ご参加下さった多くの皆さん、全国各地で反核・平和、環境保護、人権擁護など様々な活動に取り組む皆さんの力を今一度、ひとつに結集して、日本政府に申し入れ、交渉に臨みたいたいと思います。5月連休明けの交渉まで、あと1ヶ月足らずですが、できるだけ多くの皆さんの賛同とご協力を頂きたく、再度お願いする次第です。「申し入れ(案)」への賛同(団体・個人)を、何卒よろしくお願い致します。また「申し入れ(案)」 の内容や項目についての具体的なご意見なども、引き続き寄せて頂ければ幸いです。

    (5月6日賛同受付終了いたしました。皆様のご賛同・応援に感謝申し上げます。)

    嘉指信雄(ICBUWアジア・太平洋地域コーディネーター)/E-mail: info@nodu-hiroshima.org

    森瀧春子(NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長)/E-mail: haruko-m@f3.dion.ne.jp

    振津かつみ(ICBUW評議員) /E-mail: du-ban-hibaku@theia.ocn.ne.jp

     

    ウラン兵器全面禁止と被害者支援・被害調査に関する日本政府への申し入れ(案)

    内閣総理大臣 安倍 晋三 様

    外務大臣   麻生 太郎 様

    経済産業大臣 甘利  明 様

    防衛大臣   久間 章生 様

    ウラン兵器禁止を求める国際連合(ICBUW)

    昨年8月、「ヒロシマから世界へ―届けよう“劣化ウランヒバクシャ”の声を!」とのICBUWの呼びかけに応え、被爆地ヒロシマに、世界各地からウラン兵器の被害者、専門家、活動家、ジャーナリストなどが集い、「ウラン兵器禁止を求める国際大会」が開かれました。

    私たちは、ヒロシマ大会で確認されたアピールに基づき、日本政府に申し入れます。

    ウラン兵器は、ジュネーヴ条約などの国際人道・人権法に明らかに反する「無差別殺傷兵器」です。国連人権小委員会ではウラン兵器を、核兵器、化学兵器、クラスター爆弾、生物兵器など並んで「大量あるいは無差別な破壊をもたらす兵器」として批難する決議がなされ(1996、1997、2002年)、アナン国連事務総長(当時)も「戦争と武力紛争による環境収奪を防止する国際デー」に際し、ウラン兵器の環境へ及ぼす危険性を指摘し批難しています(2002年)。また、欧州議会でもウラン兵器使用の「モラトリアム決議」が再三再四採択されています。(2001、2003、2005、2006年)

    ウラン兵器は、核燃料・核兵器の製造過程で生じる放射性廃棄物「劣化」ウランを材料とした兵器です。しかし、「劣化」ウランは、日本では「原子炉等規制法」で核燃料物質として規制されている放射性物質です。そのような「劣化ウラン」兵器がイラクなどで繰り返し投入され、放射性物質が大量に環境にばらまかれたのです。

    「劣化」ウラン弾は、戦車などの強固な標的にあたると3000℃以上もの高温を発して燃え上がり、生じた酸化ウランの微粒子は遠くまで飛散し、環境を広範囲に汚染します。兵士のみならず多くの一般市民が長期に被曝します。またウラン兵器は、その試射・使用のみならず、製造・運搬・貯蔵など、全ての過程で汚染と被曝を引き起します。

    ウランは放射能毒性や化学毒性を合わせ持つ有害物質です。ウラン兵器使用の際に生じる酸化ウランの微粒子が吸入などによって体内に取り込まれ、人々の健康に有害な影響を及ぼすことを示す科学的知見が、すでに数多く報告されています。世界の多くの科学者がその危険性を指摘しています。

    ウランによる長期にわたる環境の汚染から、現在と将来の生態系や人々の健康を守らなくてはなりません。「重大あるいは取り返しのつかない損害のおそれのあるところでは、十分な科学的確実性がない」場合でも対策を遅らせてはならないという「予防原則」からも、ウラン兵器を即刻禁止すべきです。

    米・英軍によるウラン弾の攻撃を受けたイラクの被災地域の医師たちは、住民の癌・白血病などの憂慮すべき増加を報告し、「ウラン兵器をはじめとする戦争による深刻な環境破壊がその要因である」と訴えています。医療機器や医薬品の不足と闘っているイラクの医師たちは、本格的な医療支援と、汚染・被害調査への協力を国際社会に求めています。

    また、欧米ではウラン兵器が使用された地域からの帰還兵の多くが健康障害を訴えています。米国コネチカット州などでは、帰還兵の汚染検査・健康登録を行う州条例が制定されました。またニューヨーク連邦裁判所は、劣化ウラン被曝したイラク帰還兵が国に対し損害賠償請求の訴訟を起こすことを認める裁決を下しました(2006年9月26日)。

    嘉手米軍納基地には2001年の時点で40万発ものウラン弾が貯蔵されていたことが米軍の資料でも明らかになっています。日本国内での、このようなウラン兵器の貯蔵・運搬・試射などを決して容認することはできません。

    日本政府は、ウラン兵器の使用・試射・運搬・貯蔵などの全面禁止と、イラクなどの被害地域への医療支援と汚染・被害調査に向け、積極的な役割を果たすべきです。とりわけ、新たな放射能汚染と被曝をもたらすウラン兵器の禁止を求めることは、「被爆国日本」として当然なすべき国際的責務だと考えます。

    このような状況をふまえ、私たちは日本政府に以下の事項を要請します。

    1. ウラン兵器が国際人道・人権法に反する「無差別殺傷兵器」であることを踏まえ、ウラン兵器全面禁止を求める「国連決議」の採択、さらに「禁止条約」の締結に向け、具体的外交努力を行うこと。

    2. 嘉手納米軍基地のウラン兵器貯蔵の現状を明らかにするよう米国政府に求めること。

    もし現在も嘉手納基地にウラン兵器が貯蔵されているならば、すみやかな撤去を米国政府に求めること。

    嘉手納以外の在日米軍基地、寄港米艦船等についても同様に、ウラン兵器の貯蔵や搭載の有無、現状を明らかにさせること。

    3. 日本の原発・核燃料推進の中ですでに生じている「劣化」ウランは、厳重に管理し、日本がウラン兵器を製造・装備するようなことは決して行わないこと。

    日本の電力会社が米国に委託しているウラン濃縮過程で発生した「劣化」ウランが、米国でウラン兵器製造に軍事転用されないよう求め、その管理の実態を明らかにさせること。

    4. イラクの戦争被害地域への本格的な医療支援を行うこと。

    5. イラクから帰還した自衛隊員全員に対して、適切なウラン被曝検査と健康調査をすみやかに行い、公表すること。

    6. 日本政府として、ウラン兵器の健康・環境影響に関する独自の科学的調査・評価を行い、公表すること。

  • ベルギー、劣化ウラン弾禁止へ――地雷、クラスター爆弾に続いて世界初

    2007年3月18日

    皆さま

    2007年3月7日、ベルギー議会の国防委員会で、「劣化ウラン弾禁止法案」が、全会一致で可決されました。
    これは、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則」に基づき禁止するものです。


    間もなく、この委員会の決定は国会審議にかけられ、上院でも議論されますが、今回の決定が全会一致であったため、今後の審議は、単に形式的手続きにすぎな いとのこと。

    Image
    Belgium bans DU
    ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止する国となることが確実と なったのです。言うまでもありませんが、ベルギーのこの決定は、文字通り画期的なものであり、劣化ウラン兵器の国際的禁止に向けた第一歩が大きく踏み出さ れたことを意味します。

     

    ***

    「ベルギー国防委員会」での駆け引きなお、「全会一致」とは言え、投票を避けて欠席した議員もおり、最終段階では、可決が危ぶまれる局面もあったようです。今回の法律は、「劣化ウランおよび工業生産された他のいかなるウランにせよ、それらが用いられた砲弾や装甲を全面的に禁止する」ものですが、核兵器は対象外であることを明確にするため、”weapons“(兵器)という言葉は削除され、”ammunitions”(砲弾)という言葉が用いられることになったとこと。{ベルギー北部のクライネ・ブローゲルにあるNATO軍の米空軍基地には核兵器が配備されています。ちなみに、ベルギー上院は2006年4月に、下院は2005年7月に、核軍縮と核不拡散を求める決議を採択し、ヨーロッパに配備されたアメリカの核兵器の撤去を要求しています。}

     

    Image
    ベルギーの議員で反劣化ウラン運動推進者のDirk van der Maelen
    また、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したため、この法律が「ベルギー制定法令書」に記載されても実際の発効は2年後となることが付記されました。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。[ベルギーのICBUWメンバーによりますと、「2年後に発効」という条件も、投票直前の各党間での政治的駆け引きの結果のようです。投票前日の6日になって、オランダ語圏の自由民主党が、「閣僚委員会と王室裁決を経て法案を発効させるべき」との修正案―このプロセスを踏むと法案発効には実に10年!はかかるーを出してきて、実質的にこの法律を「無効化」してしまおうとしたため、妥協案として「2年後に発効」との一文が入れられることになった。自由民主党は、審議の中でも、他のNATO諸国との共同歩調を維持したいとの意向を強く示してきていたとのこと。]

     


    * **

    ICBUWベルギーの取り組み

    今回の法案可決は、ベルギーの「ストップ・ウラン兵器!」連合が、国会議員とともに、昨年来取組んできた運動の大きな成果です。とりわけ「地球の友」(Friends of Earth)のメンバーであるリア・ヴェルヤオさん(ICBUW広島大会にも参加したICBUW評議員)とヴィレム・ファン・デン・パンフイセンの懸命の取り組みは、この成功に大きく貢献しました。

    昨年11月に開かれた公聴会では、ヴェルヤオさんたちの推薦を受けたキース・ベイヴァーストック博士(ICBUW広島大会にも参加されたWHOの元放射線部門専門官)などが劣化ウランの危険性について訴えました。しかしその後、法案に反対する側が巻き返しを図り、証言者としてNATOやEUの安全保障委員会の代表が証人として招かれ、「ウラン兵器の危険性については実証されていない」「ベルギーがウラン兵器を禁止すれば、国際的軍事協力の観点から問題が生じる」などの反論を展開、委員たちの間に「判断しかねる」といった雰囲気が拡がり、最後の審議となった今年2月14日の委員会が終わった時点では、ヴェルヤオさんも、「法案の可決はかなり困難」との印象をもったようです。

    「ヘルプ!委員会のメンバーにメールで訴えて!」――そんな内容のメールがヴェルヤオさんから流されました。それに応えて、キャンペーンを支えてくれている科学者や専門家(ICBUW広島大会にも参加したバーテル博士や、イタリアのガッティ博士とモンタナリー博士など)や他の国のICBUWメンバーからも、次々と外務大臣や国防委員会の主要メンバーへ要請メールが送られました。日本からも、振津が科学的観点からのアピール文を送るとともに、ICBUW広島大会で採択された「ヒロシマ・アピール」が送られました。

    投票があった3月7日の朝、私たちは、前日のジュネーブ国連本部内での「劣化ウラン・セミナー」に続いてロビー活動をするため相談をしていました。リアさんの携帯電話が鳴り、「委員会が始まってすぐに投票がされ、全会一致で法案が可決された」との連絡がベルギーの仲間から入りました。かなり「悲観的」になっていたヴェルヤオさんは、嬉しさのあまり涙を流しながら、一緒にいた私たちに投票結果を伝えてくれました。このニュースは、ICBUWのメンバーだけでなく、ウラン兵器禁止を求めてきている全ての人々を勇気づけるものとなりました。


    ***

    クラスター爆弾禁止条約を目指す「オスロ宣言」

    クラスター爆弾に関しても、新条約作りが有志国によって進められることが、2月23日に採択された「オスロ宣言」によって確定しました。伝えられているところによりますと、最初は、かなりの国が、「動きがあまりに速すぎる」と躊躇していたものの、「一気に条約作りを開始しよう」という大勢がはっきりするや、それまで躊躇していた国々も、条約制定プロセスの外に置かれること、「歴史の間違ったサイドに取り残されること」(地雷禁止キャンペーンにも最初から関わったデイヴィッド・アトウッドさんの言葉)を恐れて、一挙に賛成する側に回ったとのこと。[オスロ会議の参加49カ国中、「オスロ宣言」を支持しなかったのは、日本、ポーランド、ルーマニアの三カ国のみ。米国、中国、ロシア、イスラエル、インドなどは会議そのものに不参加。オスロ会議については、毎日新聞のシリーズ記事がとても参考になります。 www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/stopcluster/


    ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、引き続き各国政府への働きかけを強めると同時に、ベルギーでの成果をさらに欧州や他の地域にも拡げ、国際的禁止に向けた具体的な動きにつなげてゆきたいと考えています。一層のご支援を何卒宜しくお願いいたします。

    なお、今回のベルギーの法令文は、ベルギーのメンバーがオランダ語から英語への翻訳作業を進めてくれていますので、英語版を入手次第、皆さんにもご紹介したいと思います。

     

    嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)

    振津かつみ(ICBUW評議員、科学チーム)


    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons

    ウラン兵器禁止を求める国際連合

    www.icbuw.org

     

    ICBUW国際キャンペーンの詳細は「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページをご参照ください。 www.nodu-hiroshima.org/

     

    ICBUW国際キャンペーンへの支援をお願いいたします!

    カンパ振込先:郵便振替口座名 「ICBUW・国際キャンペーン」

    口座番号 < 01310-0-83069 >

     

    ベルギー「ストップ・ウラン兵器!」連合は、以下のNGOによる共同キャンペーンです。

    Association Médicale pour la Prévention de la Guerre Nucléaire – Groupe Liégeois pour l’Economie Distributive – CSOTAN – Pax Christi Leuven – Bond Beter Leefmilieu – Vakbondsmensen In Verzet tegen Oorlog – Oxfam-Solidariteit – Artsen voor Vrede – Netwerk-Vlaanderen – Mouvement Chrétien pour la Paix – International Action for Liberation – Stop United States of Aggression – Jeugdbond voor Natuur en Milieu – Links Ecologisch Forum – Forum voor Vredesactie – ACV-Brussel – Friends of the Earth Vlaanderen en Brussel – Greenpeace – Vlaams Overleg Duurzame Ontwikkeling – Pax Christi Vlaanderen – Coördination Nationale d’Action pour la Paix et la Démocratie – Vrede – SOS Irak – Verbond VOS – Mouvement Ouvrier Chrétien Liège-Huy-Waremme


    Press contact: Willem Van den Panhuysen

    willem@motherearth.org

    gsm: 0473 71 75 18 Tel.: 09 256 01 45

    Belgian Coalition: ‘Stop Uranium weapons!’:

    www.motherearth.org/du

  • ベルギー、劣化ウラン弾禁止へ――地雷、クラスター爆弾に続いて世界初

    2007年3月18日
    皆さま
    2007年3月7日、ベルギー議会の国防委員会で、「劣化ウラン弾禁止法案」が、全会一致で可決されました。
    これは、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則」に基づき禁止するものです。
    間もなく、この委員会の決定は国会審議にかけられ、上院でも議論されますが、今回の決定が全会一致であったため、今後の審議は、単に形式的手続きにすぎな いとのこと。
    Belgium bans DU
    ベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止する国となることが確実と なったのです。言うまでもありませんが、ベルギーのこの決定は、文字通り画期的なものであり、劣化ウラン兵器の国際的禁止に向けた第一歩が大きく踏み出さ れたことを意味します。
    ***
    「ベルギー国防委員会」での駆け引きなお、「全会一致」とは言え、投票を避けて欠席した議員もおり、最終段階では、可決が危ぶまれる局面もあったようです。今回の法律は、「劣化ウランおよび工業生産された他のいかなるウランにせよ、それらが用いられた砲弾や装甲を全面的に禁止する」ものですが、核兵器は対象外であることを明確にするため、”weapons“(兵器)という言葉は削除され、”ammunitions”(砲弾)という言葉が用いられることになったとこと。{ベルギー北部のクライネ・ブローゲルにあるNATO軍の米空軍基地には核兵器が配備されています。ちなみに、ベルギー上院は2006年4月に、下院は2005年7月に、核軍縮と核不拡散を求める決議を採択し、ヨーロッパに配備されたアメリカの核兵器の撤去を要求しています。}
    ベルギーの議員で反劣化ウラン運動推進者のDirk van der Maelen
    また、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したため、この法律が「ベルギー制定法令書」に記載されても実際の発効は2年後となることが付記されました。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。[ベルギーのICBUWメンバーによりますと、「2年後に発効」という条件も、投票直前の各党間での政治的駆け引きの結果のようです。投票前日の6日になって、オランダ語圏の自由民主党が、「閣僚委員会と王室裁決を経て法案を発効させるべき」との修正案―このプロセスを踏むと法案発効には実に10年!はかかるーを出してきて、実質的にこの法律を「無効化」してしまおうとしたため、妥協案として「2年後に発効」との一文が入れられることになった。自由民主党は、審議の中でも、他のNATO諸国との共同歩調を維持したいとの意向を強く示してきていたとのこと。]
    * **
    ICBUWベルギーの取り組み
    今回の法案可決は、ベルギーの「ストップ・ウラン兵器!」連合が、国会議員とともに、昨年来取組んできた運動の大きな成果です。とりわけ「地球の友」(Friends of Earth)のメンバーであるリア・ヴェルヤオさん(ICBUW広島大会にも参加したICBUW評議員)とヴィレム・ファン・デン・パンフイセンの懸命の取り組みは、この成功に大きく貢献しました。
    昨年11月に開かれた公聴会では、ヴェルヤオさんたちの推薦を受けたキース・ベイヴァーストック博士(ICBUW広島大会にも参加されたWHOの元放射線部門専門官)などが劣化ウランの危険性について訴えました。しかしその後、法案に反対する側が巻き返しを図り、証言者としてNATOやEUの安全保障委員会の代表が証人として招かれ、「ウラン兵器の危険性については実証されていない」「ベルギーがウラン兵器を禁止すれば、国際的軍事協力の観点から問題が生じる」などの反論を展開、委員たちの間に「判断しかねる」といった雰囲気が拡がり、最後の審議となった今年2月14日の委員会が終わった時点では、ヴェルヤオさんも、「法案の可決はかなり困難」との印象をもったようです。
    「ヘルプ!委員会のメンバーにメールで訴えて!」――そんな内容のメールがヴェルヤオさんから流されました。それに応えて、キャンペーンを支えてくれている科学者や専門家(ICBUW広島大会にも参加したバーテル博士や、イタリアのガッティ博士とモンタナリー博士など)や他の国のICBUWメンバーからも、次々と外務大臣や国防委員会の主要メンバーへ要請メールが送られました。日本からも、振津が科学的観点からのアピール文を送るとともに、ICBUW広島大会で採択された「ヒロシマ・アピール」が送られました。
    投票があった3月7日の朝、私たちは、前日のジュネーブ国連本部内での「劣化ウラン・セミナー」に続いてロビー活動をするため相談をしていました。リアさんの携帯電話が鳴り、「委員会が始まってすぐに投票がされ、全会一致で法案が可決された」との連絡がベルギーの仲間から入りました。かなり「悲観的」になっていたヴェルヤオさんは、嬉しさのあまり涙を流しながら、一緒にいた私たちに投票結果を伝えてくれました。このニュースは、ICBUWのメンバーだけでなく、ウラン兵器禁止を求めてきている全ての人々を勇気づけるものとなりました。
    ***
    クラスター爆弾禁止条約を目指す「オスロ宣言」
    クラスター爆弾に関しても、新条約作りが有志国によって進められることが、2月23日に採択された「オスロ宣言」によって確定しました。伝えられているところによりますと、最初は、かなりの国が、「動きがあまりに速すぎる」と躊躇していたものの、「一気に条約作りを開始しよう」という大勢がはっきりするや、それまで躊躇していた国々も、条約制定プロセスの外に置かれること、「歴史の間違ったサイドに取り残されること」(地雷禁止キャンペーンにも最初から関わったデイヴィッド・アトウッドさんの言葉)を恐れて、一挙に賛成する側に回ったとのこと。[オスロ会議の参加49カ国中、「オスロ宣言」を支持しなかったのは、日本、ポーランド、ルーマニアの三カ国のみ。米国、中国、ロシア、イスラエル、インドなどは会議そのものに不参加。オスロ会議については、毎日新聞のシリーズ記事がとても参考になります。 http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/stopcluster/]
    ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、引き続き各国政府への働きかけを強めると同時に、ベルギーでの成果をさらに欧州や他の地域にも拡げ、国際的禁止に向けた具体的な動きにつなげてゆきたいと考えています。一層のご支援を何卒宜しくお願いいたします。
    なお、今回のベルギーの法令文は、ベルギーのメンバーがオランダ語から英語への翻訳作業を進めてくれていますので、英語版を入手次第、皆さんにもご紹介したいと思います。
    嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)
    振津かつみ(ICBUW評議員、科学チーム)
    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    ウラン兵器禁止を求める国際連合
    ICBUW国際キャンペーンの詳細は「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページをご参照ください。 www.nodu-hiroshima.org/
    ICBUW国際キャンペーンへの支援をお願いいたします!
    カンパ振込先:郵便振替口座名 「ICBUW・国際キャンペーン」
    口座番号 < 01310-0-83069 >
    ベルギー「ストップ・ウラン兵器!」連合は、以下のNGOによる共同キャンペーンです。
    Association Médicale pour la Prévention de la Guerre Nucléaire – Groupe Liégeois pour l’Economie Distributive – CSOTAN – Pax Christi Leuven – Bond Beter Leefmilieu – Vakbondsmensen In Verzet tegen Oorlog – Oxfam-Solidariteit – Artsen voor Vrede – Netwerk-Vlaanderen – Mouvement Chrétien pour la Paix – International Action for Liberation – Stop United States of Aggression – Jeugdbond voor Natuur en Milieu – Links Ecologisch Forum – Forum voor Vredesactie – ACV-Brussel – Friends of the Earth Vlaanderen en Brussel – Greenpeace – Vlaams Overleg Duurzame Ontwikkeling – Pax Christi Vlaanderen – Coördination Nationale d’Action pour la Paix et la Démocratie – Vrede – SOS Irak – Verbond VOS – Mouvement Ouvrier Chrétien Liège-Huy-Waremme
    Press contact: Willem Van den Panhuysen
    gsm: 0473 71 75 18 Tel.: 09 256 01 45
    Belgian Coalition: ‘Stop Uranium weapons!’:

    2007年3月18日
    皆さま
    2007年3月7日、ベルギー議会の国防委員会で、「劣化ウラン弾禁止法案」が、全会一致で可決されました。これは、通常兵器システムの範疇に入れられている劣化ウラン弾、および劣化ウランを用いた装甲の、ベルギーの領土内における製造、使用、貯蔵、売買、入手、供給、移送を、「予防原則」に基づき禁止するものです。
    間もなく、この委員会の決定は国会審議にかけられ、上院でも議論されますが、今回の決定が全会一致であったため、今後の審議は、単に形式的手続きにすぎな いとのこと。

    Belgium bans DUベルギーは、対人地雷、クラスター爆弾に続いて、劣化ウラン弾に関しても、世界に先駆けて禁止する国となることが確実と なったのです。言うまでもありませんが、ベルギーのこの決定は、文字通り画期的なものであり、劣化ウラン兵器の国際的禁止に向けた第一歩が大きく踏み出さ れたことを意味します。 ***
    「ベルギー国防委員会」での駆け引きなお、「全会一致」とは言え、投票を避けて欠席した議員もおり、最終段階では、可決が危ぶまれる局面もあったようです。今回の法律は、「劣化ウランおよび工業生産された他のいかなるウランにせよ、それらが用いられた砲弾や装甲を全面的に禁止する」ものですが、核兵器は対象外であることを明確にするため、”weapons“(兵器)という言葉は削除され、”ammunitions”(砲弾)という言葉が用いられることになったとこと。{ベルギー北部のクライネ・ブローゲルにあるNATO軍の米空軍基地には核兵器が配備されています。ちなみに、ベルギー上院は2006年4月に、下院は2005年7月に、核軍縮と核不拡散を求める決議を採択し、ヨーロッパに配備されたアメリカの核兵器の撤去を要求しています。}

    ベルギーの議員で反劣化ウラン運動推進者のDirk van der Maelenまた、こうした禁止をベルギー政府が国外でも促進するには時間を要するし、他の国々もベルギーにならって後に続くかどうか知りたいと、オランダ語圏の自由民主党が主張したため、この法律が「ベルギー制定法令書」に記載されても実際の発効は2年後となることが付記されました。つまり、ベルギーが国際社会で孤立することが危惧されたのです。[ベルギーのICBUWメンバーによりますと、「2年後に発効」という条件も、投票直前の各党間での政治的駆け引きの結果のようです。投票前日の6日になって、オランダ語圏の自由民主党が、「閣僚委員会と王室裁決を経て法案を発効させるべき」との修正案―このプロセスを踏むと法案発効には実に10年!はかかるーを出してきて、実質的にこの法律を「無効化」してしまおうとしたため、妥協案として「2年後に発効」との一文が入れられることになった。自由民主党は、審議の中でも、他のNATO諸国との共同歩調を維持したいとの意向を強く示してきていたとのこと。]
    * **
    ICBUWベルギーの取り組み
    今回の法案可決は、ベルギーの「ストップ・ウラン兵器!」連合が、国会議員とともに、昨年来取組んできた運動の大きな成果です。とりわけ「地球の友」(Friends of Earth)のメンバーであるリア・ヴェルヤオさん(ICBUW広島大会にも参加したICBUW評議員)とヴィレム・ファン・デン・パンフイセンの懸命の取り組みは、この成功に大きく貢献しました。
    昨年11月に開かれた公聴会では、ヴェルヤオさんたちの推薦を受けたキース・ベイヴァーストック博士(ICBUW広島大会にも参加されたWHOの元放射線部門専門官)などが劣化ウランの危険性について訴えました。しかしその後、法案に反対する側が巻き返しを図り、証言者としてNATOやEUの安全保障委員会の代表が証人として招かれ、「ウラン兵器の危険性については実証されていない」「ベルギーがウラン兵器を禁止すれば、国際的軍事協力の観点から問題が生じる」などの反論を展開、委員たちの間に「判断しかねる」といった雰囲気が拡がり、最後の審議となった今年2月14日の委員会が終わった時点では、ヴェルヤオさんも、「法案の可決はかなり困難」との印象をもったようです。
    「ヘルプ!委員会のメンバーにメールで訴えて!」――そんな内容のメールがヴェルヤオさんから流されました。それに応えて、キャンペーンを支えてくれている科学者や専門家(ICBUW広島大会にも参加したバーテル博士や、イタリアのガッティ博士とモンタナリー博士など)や他の国のICBUWメンバーからも、次々と外務大臣や国防委員会の主要メンバーへ要請メールが送られました。日本からも、振津が科学的観点からのアピール文を送るとともに、ICBUW広島大会で採択された「ヒロシマ・アピール」が送られました。
    投票があった3月7日の朝、私たちは、前日のジュネーブ国連本部内での「劣化ウラン・セミナー」に続いてロビー活動をするため相談をしていました。リアさんの携帯電話が鳴り、「委員会が始まってすぐに投票がされ、全会一致で法案が可決された」との連絡がベルギーの仲間から入りました。かなり「悲観的」になっていたヴェルヤオさんは、嬉しさのあまり涙を流しながら、一緒にいた私たちに投票結果を伝えてくれました。このニュースは、ICBUWのメンバーだけでなく、ウラン兵器禁止を求めてきている全ての人々を勇気づけるものとなりました。

    ***
    クラスター爆弾禁止条約を目指す「オスロ宣言」
    クラスター爆弾に関しても、新条約作りが有志国によって進められることが、2月23日に採択された「オスロ宣言」によって確定しました。伝えられているところによりますと、最初は、かなりの国が、「動きがあまりに速すぎる」と躊躇していたものの、「一気に条約作りを開始しよう」という大勢がはっきりするや、それまで躊躇していた国々も、条約制定プロセスの外に置かれること、「歴史の間違ったサイドに取り残されること」(地雷禁止キャンペーンにも最初から関わったデイヴィッド・アトウッドさんの言葉)を恐れて、一挙に賛成する側に回ったとのこと。[オスロ会議の参加49カ国中、「オスロ宣言」を支持しなかったのは、日本、ポーランド、ルーマニアの三カ国のみ。米国、中国、ロシア、イスラエル、インドなどは会議そのものに不参加。オスロ会議については、毎日新聞のシリーズ記事がとても参考になります。 http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/stopcluster/]

    ICBUWとしては、地雷禁止に続いて、クラスター爆弾の禁止条約作りが始まった勢いも活かしつつ、引き続き各国政府への働きかけを強めると同時に、ベルギーでの成果をさらに欧州や他の地域にも拡げ、国際的禁止に向けた具体的な動きにつなげてゆきたいと考えています。一層のご支援を何卒宜しくお願いいたします。
    なお、今回のベルギーの法令文は、ベルギーのメンバーがオランダ語から英語への翻訳作業を進めてくれていますので、英語版を入手次第、皆さんにもご紹介したいと思います。

    嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)
    振津かつみ(ICBUW評議員、科学チーム)

    ICBUW=International Coalition to Ban Uranium Weapons
    ウラン兵器禁止を求める国際連合
    www.icbuw.org

    ICBUW国際キャンペーンの詳細は「NO DU ヒロシマ・プロジェクト」ホームページをご参照ください。 www.nodu-hiroshima.org/

    ICBUW国際キャンペーンへの支援をお願いいたします!
    カンパ振込先:郵便振替口座名 「ICBUW・国際キャンペーン」
    口座番号 < 01310-0-83069 >

    ベルギー「ストップ・ウラン兵器!」連合は、以下のNGOによる共同キャンペーンです。
    Association Médicale pour la Prévention de la Guerre Nucléaire – Groupe Liégeois pour l’Economie Distributive – CSOTAN – Pax Christi Leuven – Bond Beter Leefmilieu – Vakbondsmensen In Verzet tegen Oorlog – Oxfam-Solidariteit – Artsen voor Vrede – Netwerk-Vlaanderen – Mouvement Chrétien pour la Paix – International Action for Liberation – Stop United States of Aggression – Jeugdbond voor Natuur en Milieu – Links Ecologisch Forum – Forum voor Vredesactie – ACV-Brussel – Friends of the Earth Vlaanderen en Brussel – Greenpeace – Vlaams Overleg Duurzame Ontwikkeling – Pax Christi Vlaanderen – Coördination Nationale d’Action pour la Paix et la Démocratie – Vrede – SOS Irak – Verbond VOS – Mouvement Ouvrier Chrétien Liège-Huy-Waremme

    Press contact: Willem Van den Panhuysen
    willem@motherearth.org
    gsm: 0473 71 75 18 Tel.: 09 256 01 45
    Belgian Coalition: ‘Stop Uranium weapons!’:
    www.motherearth.org/du

  • 報告「ウラン兵器禁止に向けて」3月6日,ジュネーブ国連本部でのセミナー

     

    2007年3月13日

    皆さま

    ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)は、3月5~9日、ジュネーヴで国連本部内セミナー「ウラン兵器禁止に向けて」、ロビー活動(各国代表部やWHOへの訪問)、軍縮関連国際NGOとの交流・意見交換などを行いました。ベルギー、ドイツ、イギリスのICBUWメンバーとともに、日本からは嘉指、振津が参加し、一昨日帰国いたしました。

    今回の活動は、国連軍縮会議(UN Conference on Disarmament)の会期に合わせて行われたもので、6日は朝から、軍縮会議の会議場入口で各国代表に同日午後開催のセミナーへの参加を呼びかけ、その後、会議の傍聴をしました。

    周知のように、軍縮会議は核軍縮問題で膠着状態に陥ってしまっていますが、国連の枠組みの外では、10年前の「対人地雷禁止条約」締結や先月下旬のオスロ会議で動き始めた「クラスター爆弾禁止」への取り組みなど、「無差別殺傷兵器」禁止に向けた成果が具体的にあがりつつあります。そのことが、軍縮会議に対し、良い意味で大きなプレッシャーとなっていることが各国代表の発言からはっきりと伝わってきました。
    ICBUW主催のセミナーには、ベルギーをはじめ10カ国ほどの軍縮会議代表、軍縮・人権関連の国際NGO、ジャーナリストなど約40名の参加者があり、地雷、クラスター爆弾に続いて、「ウラン兵器禁止」への関心も確実に高まって来ていると感じられました。セミナーでは、ウラン兵器の健康影響、禁止条約も含む国際法的なプロセスなどについてICBUWメンバーなどによる報告がされ、その後、参加者との間で熱のこもった質疑・応答がされました。(下掲プログラム参照)
    なお、ジュネーヴでのICBUWによる取り組みは、二年前のワークショップに続き二回目ですが、今回の取り組みも、長年、平和や人権問題に取組んでいる「女性国際平和自由連盟」(WILPF)や国際平和ビューロー(IPB)など、ジュネーヴに本部をおく国際NGOの協力を得て実現したものです。国際的ネットワーク作りの観点からも、大変意義の大きいものでした。

    翌日からは、ベルギー、アイルランド、ニュージーランド、コスタリカ、ペルー、アルゼンチン、チリなどの各国の国連代表部を訪問し、国連第一委員会での決議採択を初めとする、本格的取り組みを展開してくれるように要請しました。とりわけベルギーでは「ウラン兵器禁止」の国内法制定が国防委員会において「全員一致」で決まった当日だったこともあり、国際的禁止に向けた外交努力に前向きな姿勢が感じられました。コスタリカなど中南米の国々でも好意的な対応がみられました。(なお、コスタリカでは、昨年8月のICBUW広島大会にも参加したダマシオ・ロペス氏が、同じく広島大会に参加した米国のイラク戦争帰還兵ハーバート・リード氏とともに講演会やロビー活動を今月下旬に予定しています。)

    また、嘉指、振津は、スイス北東部の町ヴィル近郊での講演会にも招かれて出かけ、劣化ウラン兵器問題に強い関心を持つ医師グループなどと交流を行って来ました。(このグループは、昨年11月、イタリアを訪問中の写真家の豊田直巳さんや映像ジャーナリストの清水仁さんを急遽スイスにまで呼んで集会を開いたグループです。)さらに、滞在の最後の夜には、「対人地雷禁止キャンペーン」のコーディネーターの一人、スーザン・ウォーカーさんにも会い、運動の経験などを伺うことができました。

    今回の活動の詳細は、また別途ご報告させて頂きたいと思いますが、今回の行動は、劣化ウラン兵器禁止国際キャンペーンにとって大変大きなステップになったと感じています。それと同時に、目標実現のための課題も一層明確になったと思います。

    このような取り組みのさらなる前進のため、ICBUWでは、今年5月には、ヨーロッパ議会内部でワークショップに加えて豊田直巳さんの写真展を開催し、さらに、10月には、国連総会の開始時期にあわせて、ニューヨークで第4回ICBUW国際大会を開催する予定です。
    また、国際的な取り組みと連携しつつ、皆さんとともに日本国内での取り組みも拡げてゆきたいと思います。
    今後とも、皆さんのご協力・ご支援を何卒よろしくお願い致します。

    取り急ぎ、帰国早々のご報告のみで、失礼致します。

    嘉指信雄(ICBUW評議員、アジア・太平洋地域コーディネーター)
    振津かつみ(ICBUW評議員、科学チーム)


    ***
    プログラム

    「劣化ウラン兵器セミナー」
    主催: ICBUW(ウラン兵器禁止を求める国際連合)
    日時: 2007年3月6日(火)午後1―3時
    場所: ジュネーブ国連本部、Palais des Nations、会議室11


    ・「イントロダクション:ICBUW創設の理由とその目標」
    レイ・ストリート(CADU、ICBUW評議員)

    ・「劣化ウラン兵器に対するEUROMILの立場」
    エマニュエル・ヤコブ(代表、EUROMIL=European Organization of Military Associations)

    ・ 「ウラン兵器禁止に向けて」
    マンフレート・モーア(国際人権法律家、国際反核法律家協会、ICBUW評議員)

    ・ 「ウラン兵器が禁止されるべき科学的・医学的理由」
    振津かつみ(ヒバク反対キャンペーン、ICBUW評議員)

    ・ 「閉会の言葉/劣化ウラン兵器禁止運動を加速化するために」
    嘉指信雄(NO DU ヒロシマ・プロジェクト、ICBUW評議員)

    司会:スージー・スナイダー(事務局長、WILPF=婦人国際平和自由連盟)


    より詳しい情報については、ICBUWホームページをご参照ください。
    www.bandepleteduranium.org/

    日本国内連絡先:info@nodu-hiroshima.org/
    ICBUW事務局:info@bandepleteduranium.org/